おでん好きだけどコンビニで買わない上野(id:uenoyou111)です。お疲れ様です。
普段コンビニは全然行かないのですが、肌寒くなるとおでんが欲しくなります。毎年買わないけど。
って見てたら、どうやらおでんの売上は真冬よりも今頃がピークらしい。まじか、冬商品だし真冬に売れるんじゃないのか。と疑問に思いましたが。
そういや私も真冬は鍋がいいと思うし、どちらかと言うとおでんは寒くなり始めに食べたくなるなぁ~ってことで調べてみました。
で、書籍を読んだらかなり専門的な内容だったので、簡単にまとめてます。
むしろ、8月からおでん売ってる
らしいです。全く気付きませんでした。参考にした記事はこちら様になります。
実際には売り出し8月で、9月で徐々にCMや販促活動を行い、私達が欲しがる10月のタイミングに合わせて大々的にキャンペーン展開するようです。
こちらの記事に載っている販売推移の比較グラフを引用しました。
見ると、やはり9月から徐々に増えて10月にピークを迎えていますね。
あと、ピーク時にどれだけ売り上げたかでその後の販売ペースも変わるようです。A店B店の比較がまさにそれですね。
季節商品の狙い目は「季節の移り変わり」だとか
おでんとかに限らず、冷麺は2月から売り出したりするようです。あと花粉対策の商品も早い段階で売り出しますね。
花粉対策は来たるべき日に備えて用意しておく(てかしとかないと恐ろしいことになる)って意味で分かりますが……おでんと冷麺はパッと言われても分かんないですね。
これに関しては、とある書籍を参考にしました。
以下、冬におでんが売れる事に関係する部分だけ、書籍を参考に記述していきます。
体の正常な中心温度「セットポイント」
書物より得られた情報をひけらかすと、常に人は暑い日も寒い日も大体36.5℃ぐらいに体温が保たれてます。
この温度域のことを「セットポイント」と呼びます。で、このセットポイントを維持するために気象変化に応じて人は色々な反応を見せます。
簡単に例を出すと、寒くなり始めた日は急に体温が下がるので熱を産生しようと基礎代謝が上がります。
基礎代謝だけじゃなく、温かいものを欲しがったり厚着したりストーブつけたり。
体がセットポイント下がった!やばいー!ってなって自然と体温を維持するために働きかける部分ですね。
夏はこの逆です。どうしても熱が体内にこもるので基礎代謝は下がり、セットポイントを保とうと冷たいものを欲しがったり薄着したりクーラーつけたり。
このような時に人が自然と欲しがるものを、上手く商品展開につなげているわけですね。
生活気象マーチャンダイジング
上述した気象の変化によって変化する自分の体を守る為の生理的欲求を予測して、商品展開をしていくという部分ですが。
実際に技法として生活気象マーチャンダイジング「Life Wether Merchandising=(LMD)」と呼ばれています。
著書にも書かれていますが、セブンイレブン本部に気象情報の配信をされていた時のこと。
梅雨が明けそうなタイミングで小分けそばが売れるとアドバイスし、気合を入れすぎた一部の店長が間違って10倍発注してしまう案件があったそうです。100個。
しかし、実際には気温が33度まで上がり、ワゴンに積み上げられた100個の小分けそばは午後3時には全て完売したそうです。
偶発的な部分はありますが、まさに急な温度上昇に伴った生理的欲求に訴求した結果ですね。
もう一つ小話
コンビニで2月ぐらいにアイスが完売してしまったという話です。
10年ぐらい前の都内での話なのですが、とあるコンビニ店でアイスの種類が増えた為、対応しようと大きなアイスケースを設置しました。
で、冬になって余った在庫を処分するわけにもいかず、アイスケースを撤去する場所も無く、そのまま設置しておきました。
すると、2月のある日、気温が10℃ぐらいにも関わらず全て完売してしまったとのこと。
答えを言っちゃうと、前日に雪が降ったので気温差で言えばかなり上がったのが原因でした。
その温度差が、人々のこもった熱を発散する生理的欲求になり、設置されていたアイスが売れた寸法です。
冬にアイスが爆売れするなんて、ちょっと考えたら有り得ないですよね?
まとめ
普段意識しないからこそ、改めてそういう工夫がされているんだと考えるとなかなか面白いです。
単純に考えればかなり単純ですけどね、寒くなったから温まるためにおでん買う。とか。暑くなったからアイス買う、とか。ものすごく自然かつ簡単な事ですよね。
でもアプローチを仕掛ける側としては、狙って季節商品を販売していくのに相当な労力と計算がされているなぁと感じた次第です。
まぁまとめっぽくまとめると、常に先手を打ち続けて商品展開しているってことですね。
全てに通じますね。