衝撃。上野(id:uenoyou111)です。アロマポットが燃えました。
なかなか激しかったので、調べ物ついでに記事にしました。しかしびっくりしすぎて焦りました。
燃えた時の状況
※普段、アロマとかそういう洒落たことをするわけじゃないんです。お茶の香りが好きなので、茶香炉の代用としてアロマポットを使ってるだけなんです。
昨日、ロゴを作って意気揚々としていた瞬間でした。
何やら焦げ臭いな…と思ってアロマポットに目をやると、明らかに異常燃焼。もう一目見て「これはまずいね」と言えるレベルです。
目次の上にある画像をご覧の通り、アロマポットは円筒形で上に空気孔が空いてます。その空気孔からも火が漏れ出ているのです。
ティーキャンドルという平たいろうそくを使っていたのですが。
こんな感じのろうそくです。
アロマポットから見える火は、明らかにろうそくから出る火とは思えないほどの火力。ほおお、こりゃすごい…なんて思いつつも、焦っていたので写真は撮らず。
空気孔や隙間から漏れ出た火力は、さながらフランベを彷彿とさせました。
フランベはこんな感じの調理法です。
で、本体は熱くなってるし、布とかも触ることが困難。困ったなー。あ、霧吹きはある。これでとりあえず消してみようか。と霧吹きをかける。
シュボッごおおおおお!
ほのお は レベルが あがった!
えっ、消えるどころか強くなった。ということで物量作戦に持ち込むべく霧吹き掛けまくって消火。直後に白煙が舞い上がる。警報機が鳴る。あふあ
そしてペンチがあったので、それでつまんで窓際に持っていったのでした。お茶っ葉を入れてた皿が熱くて落として割れてしまいました。
このあと飲むお茶も美味しいんですけどね。火力が強かったのか、すっかり焦げてしまってお茶としての機能を果たせそうにありません。
なぜ燃えたのか
まず、ろうそくって芯から火が出る状態になるじゃないですか。
でも見た時は、ろう全体から燃え上がってるような状態になっていたんです。ろうってあの白い部分が燃えるんじゃなくて、気体になって燃えるわけじゃないですか。
燃える仕組みについてはこちら
液体になったろうが芯を伝って火に近づくにつれて高温になる→気体になって発火する。
実際に使ってた状況なんですけど、茶葉を温めるときに温度が低いといい香りが出ないんです。それでろうそくの下に台を置いて火の位置を高くしてたんですよね。
それにより空気の通りが悪くなり、しかも長時間つけていたので温度が高くなり。ろう全体が気化して燃えた説が高いかなぁと。
茶香炉での火災案件
私のような事例はそんなにレアじゃないはず。そもそもこういう事やらかす人なんてバカだし、むしろ多そう。私のことだ。
ってか、茶香炉使う人なら有り得そう……と調べてみると。リビング全焼という結構な大きさの案件がありました。
こちらの事例は元々の構造が欠陥だったようですが、茶香炉の受け皿と火元が近い影響で異常燃焼を起こしておりました。
(1)当該茶香炉に器状にしたアルミ箔を入れ、この中にカップ型ろうそくを入れて使用した場合、ロウの加熱が促進されてロウの蒸気が大量に発生し、この蒸気がろうそくの炎に引火して液面燃焼に移行します。
これですね、液面燃焼っていう状態に私もなったようです。やはり熱で溶けた液体のろうが、更に温度上昇して気体になり液面全体が燃えると。
で、実際に液面燃焼をした動画をゲットしたので埋め込んでおきますね。
掲載元はこちら様です。
茶香炉(アロマポット)にカップ型ロウソクを入れて使用していたら、下の敷物が焦げた。:名古屋市消費生活センター情報ナビ
体感としては、この動画よりも更にえげつない燃え方をしていたと感じています。
水で消えなかった理由
これも慌てて水をかけてしまいましたが、逆に火が強くなりました。これは油火災の時に水をかけるとひどいことになるという原理と同じようです。
高温の油に水を投下すると、一瞬で熱せられた水が水蒸気となり火の付いた油も撒き散らかしてしまうと。
ろうそくでも同じようなことが起きるようです。液面燃焼を起こしていると油から火が出ているのと同じことになりますからね。
今回は規模も小さく、燃焼を上回る勢いで水をかけたから消火に至ったのかと。
対策とまとめ
正しい使い方をしましょう。というのは当然として。やはり液面燃焼を起こさないようにする必要がありますね。
今回は空気の通りを悪くしてしまい、かつ長時間の使用でろうが気化する温度まで上がってしまったのが原因かと。
普通の使い方では起きない(といっても油断は出来ない)ので。
しかし終えた後の臭さが半端じゃなかったです。
これ自動通報システムだったら消防署まで巻き込んで、皆様にも迷惑かけるところでした。
ということで、こういう使い方をするのは少数かもしれませんし起こした本人が言うのもなんですが。火を扱う時は気をつけましょう。