2019/2/19更新
両手が使えると両利き?いえ、厳密には違うようです。
ふと利き手について調べてみたところ、クロスドミナンスという言葉に出会いました。
私自身、両手を使うことが多いので「両利きなの?」と聞かれる時のモヤッとした感覚をスッキリさせることが出来ました。
どちらの手も使えるけど、使いやすさは偏るんだよなぁ…という方、共感できたら嬉しい限りです。
利き手とは
まずは利き手についてハッキリさせるべきでしょう。
利き手(ききて)とは、人間の左右の手のうち、先天的に反射・動作される手のこと。日常的に使っている利き手を、実用手ともいう。
つまり意識しないで自然と使う手の方ですよね。9割の日本人が右利きと言われており、ほとんどのものが右利き用に作られています。
ちなみに私は右利きですが、日常生活での起点はほとんど左手で行います。
幼少期に習い事をしてて、少しでも左手を使えるようにと考えた名残だと思われます。気付いたときには、もうこれが当たり前になっていました。
今ではすっかり定着してしまいましたが、ふとした時に役立っているのでやってて良かったなと思っています。
では両利きなのか?というところですが、用途によって利き手を使い分けることをクロスドミナンスと呼ぶようです。
クロスドミナンスとは
クロスドミナンスってなんだ?というところですが、こちらも定義をWikipediaより引用します。
クロスドミナンス(cross-dominance)とは、箸は左手で使うが、筆記は右手でおこなうなど、用途によって使い勝手のいい手が違うことを指す。日本語では「交差利き」「分け利き」などと呼ばれることがあるが定着はしておらず、英語でそのまま呼ばれることのほうが多い。用途によって使いやすい手が違うだけなので、両利きとは異なる。
よく聞くのは、元来左利きだったけど右利きに矯正させられた、という話。後は事故とか、スポーツ選手なら故障で仕方なく、というパターンも。
ただクロスドミナンスはかなり個人差があり、どの項目がどちらを使うかなど明確ではありません。
例えば私は右利きでありながら日常生活で使える手は全て左へ矯正を行ったので、右利きが本来の下地のはずです。
ほとんどの動作は左でも代用可能なので、両利きに近い感覚かもしれません。が、どちらが使いやすいかっていう部分ではなんとも言えません。偏ります。
体感ですが、矯正を続けるうちに扱いやすさの差が出るのだと思います。となると、思ったより利き手って曖昧ですね。習熟度で変わるような。
両利きとは違うの?
上記でも挙げましたが、よく両利きと混同されがちです。が、両利きは利き手に依存せずどちらも不自由しないで使えるタイプになるようです。
クロスドミナンスが勘違いされやすいのはここで、両手を不自由なく使いこなせるわけではないというところですね。
私も代用可能とは言え、字を書く時とか細かい何かをする時は右を使ったほうが楽です。
字に関しては右で書いたほうがいろいろと楽なので、そのまま右で書き続けてきた故の扱いやすさだとは思います。
困ったこと
咄嗟に出るのが左なので、そういう場面があると高確率で左利きなの?と聞かれます。いや、左利きとは違うしなぁ…でも両利きは違和感。
クロスドミナンスです!って言って伝わるわけがないし、むしろこの記事を作成して初めて知ったレベル。つまり認知度が低い。
聞かれる時は説明しても中途半端だし、意識できる時は右を使うようにしたりします。
話のネタにはなるので、場合によってはそこまで困らないかもですが。おそらく純粋な左利きの方よりかは困ったことが少ないと感じます。
良かったこと
三年くらい前に交通事故に遭ったのですが、その時に右鎖骨を骨折して右手がほぼ使い物にならなくなりました。
でも、日常生活では利き手による不自由さは無かったです。
クロスドミナンスにも個人差はありますが、恐らくいざとなれば両方使える方が多いと思いますのでそのへんは有利かなぁと。
あとは、並んで食事をする時に利き手を変えるとぶつからないとか、会食とかで左右にあるものをつまみたい時に箸を使い分けると楽とか。
コメントを頂いた件での回答
詳しくは当ブログの最下部を見ていただければと思いますが、コメントをくださった方は先天的に交差利きだったようです。
利き手は先天性が重要であるのに、矯正を混ぜ込んで交差利きを語るのに少し違和感を持ったので、コメントさせていただきました。
こちらのコメントで、少し気になった部分がありました。私なりに感じたことを回答と一緒にお答えしようと思います。
ちなみに利き手は先天性が重要である、と感じる方はいらっしゃるかもしれません。
この記事を作った際に私もそう思ってましたが、調べた上でいくつかの理由から作成に至っています。
- 完全な利き手は存在しない(広義の意味で)
- 利き手を決める遺伝子は解明されていない
- 先天性を重視してしまうと記事の本質と大きく異なる
まず1。利き手は先天性が重要とありますが、クロスドミナンスの定義をウィキペディアで調べると左利きである方が右利きに矯正された事例を挙げています。
先天的に左利きであった者が、右利きに矯正された、という例が2010年代の日本では(以前の時代の矯正の現状などから)多いと思われるが、他にも原因はさまざまである。
自身の感じ方からしても、おそらく利き手は習熟度で変わる部分もあると思います。そうでなければ扱いやすい手に偏りが出ないはずです。
そして2。先天性を決める要因である遺伝子は発見されていません。これは分母が少ない為のようですが、興味深い一文のみ引っ張ります。
左利きが少ない要因としては、左利きとなる遺伝(C遺伝子)が右利きとなる遺伝子(D遺伝子)よりも発生頻度が低く、かつ、C遺伝子を持っていたとしても左利きになるとは限らないためと説明している。また、C遺伝子は外的要因の影響を受けやすく、このことは左利きの分布に性差や地域差がみられることと一致するとも述べている。
詳しくはリンクをご確認下さい。私も外的要因の影響が大きいと得てきた経験から思います。
最後に3ですが、コメント主様のような先天的に交差利きというのはとても珍しいものと思われます。
しかし現実として私は(過程がどうであれ)交差利きとして、ちょっとした疑問や「あるある」を溜め込んでいました。
記事の本質はこの苦労した部分や良かった部分を、調べたことで少しでも多くの人に共感できれば、という内容となります。
「左利きだったの?」と言われる時の違和感を、少しでも共有できたらなぁと思う部分ですね。
コメント主様はいわゆる純粋な交差利きである為、もし言葉通り矯正という部分に違和感をお持ちでしたら後天的な交差利きに対し何らかの反発感情があるかもしれません。
あるいは、私が自ら望んだ結果ではなく親に矯正された…という事例であれば受け入れられたかもしれません。ここは穿った見方ですのでわからない部分になります。
長くなったのでまとめますと…
記事を作る際に調べた結果、利き手は先天性・後天性と多くの原因が絡み合うので先天性が重要とは考えておりませんでした。
その上で、同じ苦労が「あるある!」ぐらいで共感できたら、こんな言葉があるんだなーぐらいのかんたんなものです。
しかし違和感を持つ方がいるのも一定数いらっしゃると思いますので、少しでもこの疑念に対し答えが用意できたらと追記をしております。
貴重なコメント、再考のキッカケとなりました。ありがとうございます。
まとめ
調べてると、あーわかるわかる!なんてことが多かったです。
意識してなかった部分では、利き手によって爪の伸びるスピードが違うとかもありました。
なかなかに理解されない部分でもあるし、恐らく自分が左利きだと思っていた多くの方で矯正を体験してる方は自分がクロスドミナンスであるということに気付いていないかもしれません。
とりあえずこの記事を見て、クロスドミナンスという単語を知ってもらっただけでもいいかなーなんて思います。
ちなみに利き手だけじゃなく利き脳診断もあります。気になる方は是非。
あと利き手つながりで安心を得られる左回りの法則はいろんなところに活用されています。こちらも身近に使われてる事が多いです。
ではでは(`・ω・´)ゞ