意外と唐辛子は奥が深いと思う。上野(id:uenoyou111)です、こんばんは。
私はそんな辛いものが得意ではないのですが、社内ではほんのり強い方だということにこの前気付きました。
ただふと思ったのが、辛いものって結構な刺激じゃないですか。苦いものもそうだけど、なんでこんなものを最初に食べた人は常食したんだろ?って思ったんです。
わさびとかは殺菌作用とかそんなイメージがあるけど、きっと食べ続けられた理由はどこかにあるはず。
てか、唐辛子ってどうなんだろ?ってところから、色々と調べてみました(`・ω・´)
唐辛子について
ナス科トウガラシ属の果実が原料になります。この果実を乾燥させて粉末化など加工し、香辛料へ姿を変えます。唐辛子パウダーとかですね。
原産地は中南米で、唐辛子が自生しています。ちなみに日本での映像ですが、唐辛子畑はこんな感じ。
初めてみたけど、まぁ見慣れない光景ですね。唐辛子がこんなニョキニョキと……(;´∀`)
色々な品種があり、辛味がない甘味種としてピーマンやししとう、パプリカも唐辛子の一種です。
唐辛子の抗菌作用
二本松市立小浜中学校の実験論文ですが、とても詳細に実験されていて結果もわかりやすく明記されています。
http://www.gimu.fks.ed.jp/shidou/keikaku-jigyou/noguchi-asakawa/H22/22noguchi2.pdf
※直リンクPDFです。
おにぎりの具でカビを抑制できるか?という実験で、抜粋するとご飯のみ・唐辛子・食酢・食塩・砂糖・アミノ酸で実験されています。
他の実験結果は上記のPDFを見ていただくとして、唐辛子を混ぜ込んだおにぎりはなんと!実験開始12日目でもカビの発生なしでした。
しかも、においもあまりしなかったとのこと。
防虫効果もあり、これは実際に米びつへ入れるタイプの商品が売られていますね。
もちろん私もこれ使ってます。気付いたら米粒が中に入ってるんですけど、そんな隙間ないから不思議。な商品ですね(*´ω`*)
という事で、ただ辛いだけじゃなくて菌や虫に有効なのがわかると思います。
もう少し掘り下げたら、色々わかりそうなところまで来た気がしますね。
辛味を感じるメカニズム
あまりにも辛いものを食べると痛みを感じるほど……。名称は聞いたことがあると思いますが、辛味成分の「カプサイシン」が痛みとなって刺激します。
正確には体内のカプサイシン受容体と結合し、ここで感じ取る痛覚を辛さと呼んでいる状態になります。
口の中だけにあると思われがちですが、実はカプサイシン受容体は全身に分布されています。
しかしこのカプサイシン受容体、鳥類のみ全く持っていないとのこと。(全ての鳥類が持っていないのか?という部分は不明でした)
唐辛子の進化
唐辛子は考えた。
この先ずっと生き残るためには、とにかく種を遠くに幅広く飛ばすしか無い。
自分だけじゃ限界あるし、食べられて消化されたらたまったもんじゃないっす。
あ、辛くなれば良いんじゃないすか?ほら、鳥なら種は消化されないし辛いの食べるやつなんて鳥しか居ないし。
そのまま糞にしてもらって遠くに運んでもらえれば、万事OKでしょ!
という流れで辛くなったみたいです。進化の神秘ですよねぇ。
哺乳類で辛いものを食べるのはヒトだけなのですが、辛味を乗り越えた先にある効果を感じ取れるようにしたのも、唐辛子の狙いだったんでしょうかね。
ヒトが好んで食べるものは、必然的に保護されて栽培されて唐辛子が狙った通りになるので(;´∀`)
この辺は本当に神秘というか、進化の仕組みの素晴らしさですね。
まとめとヒトが常食する理由とか
鳥の流れだったり進化のこととか、意外と身近な唐辛子にこんな深い理由があるとはびっくり。
辛味は基本避けられる「痛み」ですが、ヒトには蓄積された知識があり、料理だったり口伝だったりで辛味に対する抵抗は他の動物より無いと思われます。
また、辛味に慣れると分泌される脳内ホルモンが病みつきになるという話もあります。
ちょっと他の情報が深すぎて、ヒトが食べ続ける理由についてまとめると恐ろしい長さになるので、サラッと(;´∀`)
個別にカプサイシンの効果~とかまとめられそうなので、かなり幅広いテーマでした。
ではでは(`・ω・´)ゞ