2019/03/02更新
ノロウイルスとかインフルエンザが流行ると、決まって消臭・除菌アイテムが話題になります。
でも実は数年前から「次亜塩素酸水」という除菌水が話題になっています。
というのも、ノロウイルスにアルコールはほとんど効きません。ので、ウイルス全般への対策として効果のある次亜塩素酸水が挙げられるわけですね。
最近では空気清浄機や加湿器に応用する空間除菌グッズも注目されたりします。
人体にも安全で、かつ除菌効果の高い夢のような除菌水。こちらをまとめてみました。
次亜塩素酸水とは
まずは概要から。
次亜塩素酸水(じあえんそさんすい)は、塩酸または塩化ナトリウム水溶液を電気分解することにより得られる、次亜塩素酸(HClO)を主成分とする水溶液である。本品には、強酸性次亜塩素酸水、弱酸性次亜塩素酸水、および微酸性次亜塩素酸水がある
除菌で扱われるものの中でも飛び抜けて安全性と除菌力が高く、ベビー用品の除菌、コンビニで売られているカット野菜の消毒に使われているほどです。
比較の表を引用します。
右上にいますね。基本的には無臭ですが、反応時はよく塩素のニオイとかプールのニオイと言われます。
具体的な安全性に関しては厚生労働省や付随する研究機関がデータを出していて、除菌や消臭等の効果を発揮し終えると無害な水に変わります。
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000002wy32-att/2r9852000002wybg.pdf
※厚生労働省の次亜塩素酸水についての直リンクPDFです。
優れた除菌・消臭効果
まず、ほとんどのウイルスや細菌に効果を発揮し、アルコールだけじゃ除菌できないウイルス・細菌もやっつけます。
細菌やウイルスを約1分以内に不活化って、効果が高い!ってか、それぐらい効果があるなら危険性もあるんじゃ…
なんて思われがちですが、有機物と反応した後はただの水になり、安全性が高いです。
極端な話、(弱酸性と微酸性のものに限り)間違って飲んでしまっても平気です。もちろん飲み物じゃないので絶対に飲んじゃダメです。
人肌に近い弱酸性の次亜塩素酸水なら、濃度が濃いもので手指の消毒に使っても肌荒れ等の刺激は無いですし、うがいをしても問題ありません。
ちなみに次亜塩素ナトリウムと混同されますが、別物です。
市販の次亜塩素酸水はどこで手に入る?
私が使ってるのはこちら。
実は話題になる前から仕事の関係で知っていて、個人的に買ったりしていました。Amazonさんでの購入が安いですね。
自分が目的とする濃度に調整して、水道水で薄めて使用します。
濃度による効果と使い道
先程挙げたあっとクリアは500ppmです。ppmは百万分率で、百万分のいくつに当たるかを示す単位です。
濃度を調整して使用するのですが、400mlのボトルがあったとして。500ppmの原液を200ml、水道水を200mlと半分で割れば250ppmの次亜塩素酸水が出来上がり、といった具合に希釈します。
詳しい濃度希釈に関してはこちらを参考にされると良い感じです。
この濃度に合わせて効果の目安があるので、日常生活でシュシュッとボトルスプレーにて気軽に使うのが楽しい(?)です(`・ω・´)
・濃度400ppm(0.04%)
ノロウイルス感染時の緊急殺菌、トイレ掃除・風呂場のカビ取りに
・濃度200ppm(0.04%)
キッチン・台所周り、汚れや臭いが厳しい場所の除菌と消臭に
・濃度100ppm(0.01%)
気になる場所の消臭用途に
・濃度50ppm(0.005%)
人の体やペットへの使用、噴霧器(加湿器)による空間除菌に
目安です。ただ、時間経過と共に揮発して濃度が薄くなっていくので、私はだいたい150ppmぐらいに調整していろんなところに使ってます。
特に除菌とかは意識してませんが、ゴミ箱の中に吹きかけたりまな板や食事前のテーブル拭き、水拭きなど。
脱臭に関しては本当に効果があるなぁ~って感じます。
とあるお弁当屋さんで盛りつけ後にアルコールを吹きかけていたので真似をしてますが、夏場はお弁当を盛り付けた後に上からシュッとしてます。
かなり万能に使えちゃいます。
空間も次亜塩素酸水で除菌できる方法
空気清浄機と次亜塩素酸水の効果をひとまとめにした話題の商品がこちら。
高い!次亜塩素酸水が染み込んだフィルターで直接空間の除菌を行うものです。医療現場でこれがあるとかなり信頼性が高いのでは。
でも、、、効果も値段も高い。という事で、私としては加湿器タイプをおすすめします。冬ならこっちでしょう。
お値段も6000円台とお手頃。
これ、次亜塩素酸水の専用機じゃないと酸性なので内部の金属部分が腐食したりします。
最悪、漏電の危険性もあるので……できる限り専用機を選んだほうが良いようです。腐食についてはこちらの方が実際に釘をつけ置きし、腐食実験を行っています。
この実験は濃度が400ppmでつけ置きなので、実際に使用する場合は更に希釈しての使用になります。しかし長く使えば、影響は蓄積されていきそうです。
まとめ:かなり手軽に使えて効果も安全性も高い除菌水
デメリットで挙げられるとしたら、酸性による腐食ぐらいでしょうか。実際に使用する際は濃度も薄く、常につけ置きではないので問題は無さそうですが。
あと時間と共に揮発して濃度が薄くなること、という部分が少々扱いづらいかもしれません。私もズボラなので、薄くなっても大丈夫な濃度でテキトーに使用してます。
一般的にはアルコール消毒の方が流行っていますが、効果や万能性を考えるなら断然こちらの次亜塩素酸水をオススメします。
アルコールの方がニオイが効いてる感じもします。次亜塩素酸水はただの水みたいな感じなので。正直。笑
ちなみに除菌・滅菌・殺菌の違いについて知ることでさらなる効果を追求することが可能になります。
ではでは(`・ω・´)ゞ