2018/10/27更新
積雪の影響もあってか、あちこちに白い粒達が顔を見せてくれてます。
幼少の頃、溶けない雪がある!なんて思いながら踏みつけてた思い出が…笑
確か、あんまり撒くと良くなかったはず。という思い出を遡りながら、まとめてみようと思います(`・ω・´)
融雪剤とは
種類がいくつかあって
- 塩化カルシウム
- 塩化ナトリウム
- 塩化マグネシウム
- 酢酸カルシウム
- 酢酸マグネシウム
- 酢酸カリウム
- カーボンブラック(これは着色によるもの)
などがあります。
仕組みとしては、まずウィキペディア先生から引用します。
融雪剤の散布によって、塩化カルシウムなどの成分が水に溶けて凝固点降下が起こり、融点が低下する。これによって、融点が気温を下回れば雪は水へと変化する。加えて塩化カルシウムが水に溶けるときに発生する溶解熱も、融雪に寄与する。なおこれらによって低下する融点は数度から十数度程度であるため、極端に低い温度の中では効果が得られない。
色々と省略して簡単に言っちゃうと、水が凍る温度(0℃)を低くする効果があるので、冷たくても凍らない液体になると言う感じです。過冷却の状態ですね。
塩の一種なので、いわゆる食塩水。つまり、雪に塩を撒いても効果が見込めます。
理科の実験で水を凍らせる為に、食塩水と氷を使って0℃より低い食塩水を作るのはこの凝固点降下が関係しています。
カーボンブラックの場合
これは太陽熱を吸収しやすくすることで雪を溶かすものです。もちろん、日が差さない日陰や夜なんかは効果が見込めません。
炭なんかも融雪剤として使われます。
融雪剤のデメリット
ということで、ただ撒くだけで雪を溶かすことが出来るのは大きなメリットです。その逆のデメリットについてですが、二点あります。
一つは、低下する融点が数度から十数度程度なので、あまりにも気温が低いと普通に凍っちゃいます。という事で、寒すぎる時には使えません。
そしてもう一つは、いわゆる塩の一種なので塩害が認められます。
塩害について
影響の出る部分は、道路に撒いたことを想定して。
自動車の車体や鉄製のガードレール、構造物。近くにある植物、コンクリートに影響を及ぼします。
車体は洗車してれば問題ありませんが、見えにくい下部は知らないまま錆びてる事があります。
コンクリートは中に鉄筋が入っていて、割れ目から浸透して芯の鉄筋を腐食させたり。見た目には分かりませんが、強度が下がりまくって安全性が保てなくなったり。
植物は枯れちゃいます。同様に自宅の畑に撒いちゃうとよろしくないです。
今では問題となる塩分を含まないタイプもあります。
ただ、塩を使用したほうがコスト的にも効き目も有利な為、どうにも浸透しないようです。
撒く時の注意点とか
あまり使うことは無いと思いますが、一応関連する情報として。
撒く時は素手で撒いちゃダメです。ゴム手袋必須。特に皮膚が濡れている場合は成分が溶けだして皮膚炎の原因になったりします。
子供が「わーこれ溶けない雪がある!」なんて濡れた路面から拾って触ってたら秒速で止めるようにしてあげましょう。
後はペット、犬の散歩時は要注意ですね。
散布量が決まっていて、1平方メートルあたり約30グラム(一握り)~100グラム程度と言われています。
ホームセンター等でも売られていますが、通販でも普通に購入が可能です。
転倒防止として家の前にばらまいたり、いざってときに常備しておくと良いかもしれません。う~ん都内はやっぱりスコップだけでいいかなぁ。
まとめ
使う箇所も限られるわけですが、今回雪国から帰還して関東の大雪を味わうと……
みなさん雪慣れしてないし普段降らないから全部が後手に回るってことを痛感しました。
雪を道路に投げ込むと危ないし、踏まれて固まって道路がボコボコになってしまうので絶対やってはいけないのですが。
関東では今日みんな普通に道路に投げ捨ててましたし(;´∀`)
備えあれば憂いなし!
ではでは(`・ω・´)ゞ