2019/03/08更新
負の感情はとても感染しやすい性質を持っています。それこそウイルスのように。
先日、上司さんと二人きりで食事に行く機会がありました。
普段、皆の前では見せませんが彼はわりとネガティブ気味。私には何故か話しやすいのか、色々と素直に打ち明けてくださいます。
でも相談を聞いてるうちに、自分もネガティブな方向へ影響を受けているとしたら?
そんな情動感染についてまとめてみます。
情動感染を受けた出来事
まずは実際にネガティブな感情を受けた一例からお話をします。上司さんとお食事に行ったときの話です。
あー会社に帰りたくない病だわ…
※彼は普段、こんなことを滅多にいう人ではありません。
帰ればいいじゃないですか、理由を付けて帰ることぐらい簡単ですよね
んー。まだ時間ある?ちょっと散歩していかね?
どうやら最初からこれが狙いだった様子。
いいですけど…遅刻しないように配慮してくださいね、私に
散歩をしつつ現実逃避する上司
会計を終えて外に出ると2月なのに少し暖かく、春っぽさが感じられる陽気。
なんかさ、この陽気。どっかに遊びに行きたくならない?
そうですねぇ、これなら確かにどこか遊びに行きたいかも
数秒の沈黙の後、改まった口調で彼は話し始める。
俺らさー、働きすぎだと思うんだよね。客単価が下がってるから本当は何とかして上げないとマズいんだけど……
やる気が出ない、と?
そう。嫁には雑に扱われるし、会社では安く使われて長時間、疲労ばかり溜まるのにお金は無いからストレス発散も出来ない!いいことないよ
実際にはもっとため息まじりだったり、重々しい話し方をされています。私は特にそう感じていなかったのですが、この話をされてから急に脱力感が芽生えました。
ちゃんと休憩時間内に帰りましたけどね(;˘ω˘)
普段の精神状態と比較して明らかな違和感を覚えた
実際にこんな感じでやり取りがありました。普段、私はやる気に満ち溢れているわけではありませんが、だからといって手を抜いたりはしません。
やるべき目的がハッキリしてるものは、出来る範囲のことをしっかりやります。
ですが、このやり取り後は珍しく「今すぐ仕事をほっぽりだして遊びに行きたい…!」と思うようになっていました。
やる気に左右されないで仕事をしてきた自分が、上司さんと一緒にいる時間が増えただけでやる気に左右されそうになるんです。
負の感情はウイルスのように感染する
冒頭でも少し挙げましたが、感情の感染については心理学の分野で情動感染というものが当てはまります。
人間は単独では非常に弱い生き物で、誕生した時から集団生活を送ってきた生き物です。集団で生活していくには協調性を欠かすことは出来ない為、目や口等の微細なパーツの変化によって相手に自分の感情が伝わるようになっています。
これは集団生活に必要な協調性をスムーズに獲得する為、ミラーニューロンという神経細胞が発達したところから始まります。
この神経細胞は相手の反応や表情などから感情を読み取り、自身の感情もミラーニューロンによって同調するように働きます。
結果、無意識の内に相手の感情を自分にも投影しちゃうので「つられる」ということが出てきます。もらい泣きとか。
また、古来より見よう見まねでも狩りの仕方や家事を覚えられるようになっていたのは、このミラーニューロンの働きによるものと言われています。
私は今回これをモロに影響受けてしまいましたが、理解度を深めることで悪い影響を受けにくくすることが出来ると感じました。
まとめ:情動感染との付き合い方が必要
自身が調べたこと、感じたことや実際の経験を活用して対応方法を書き出していきます。
続きはネガティブな感情は伝染する~2.情動感染を知って活用する方法~にて掲載しています。