ニワトリは可愛いと思う、うえの(id:uenoyou111)です。こんばんは。
ちょっと個人的には信じがたいニュースを見かけました。
音楽を聴いて鳥肌が立つというのは、特殊な脳構造を持つ人だけというニュース。
私はよくこれを経験する機会が多いのですが、研究結果によると感じない人もいるらしい?
皆が持ってる当たり前の感覚だと思っていましたが、違うんだ(;´∀`)
音楽を聴いて鳥肌が立つとは
自分の場合、感動と言うか音の使い方がすごい!とか、単純にびっくりした時に鳥肌が立ちます。
ゾワゾワっ((((;゚Д゚))))て感じに。
鳥肌(とりはだ)とは、寒さや恐怖、あるいは不快感などに反応して、皮膚の毛穴が強く閉じられ、鳥の毛を毟った痕のような細かい突起が出る現象。立毛筋の収縮でおこる。関西地方では「さぶいぼ」(寒くて出るイボの意味)ともいう。
交感神経の興奮・緊張によるもので、恐怖だけでなく、強い喜びや衝撃的な事実を知った際にもこの防御反応が引き起こされる。ネコなどが毛を逆立てて威嚇をするのも鳥肌によるものである。
ここに書かれている内容を見ると、強い喜びや衝撃的な事実を知った際にも出るとのこと。
日常でもよく使われてる?
最近で言うならオリンピックで「高得点を叩き出したスーパープレイに鳥肌が止まりません」など、感動を表す言葉としてはかなり多用されている表現です。
「コンサートで聴いた壮大な楽曲に圧倒され、鳥肌が立った」など。
ただ、本来の使われ方は恐怖や不快感に対するマイナスイメージに使われます。「あの気持ち悪さは鳥肌が立つ」「谷底の見えない深さに鳥肌が立った」と言った具合です。
実際の事実と、比喩表現
ここでふと思ったのですが、実際は鳥肌が立っていない人でも感動の比喩として使っているのでは?
周囲に聞いて回れば早いのですが、最近は人員不足でみなさんピリピリしてらっしゃるので聞いたら怒られそうです(ぇ
調べたところ、本来の使われ方であるストレスや不快感とは逆の感動表現に使われるようになったのは、1980年代とごく最近のよう。
文化庁「国語に関する世論調査」を見ても、若い世代の方は感動用法を広く受け入れている結果が見られます。
つまり、どういうこと?
鳥肌が立つということは、寒さや恐怖・ストレスなど交感神経が優位になった時に立毛筋が反射的に収縮することです。
その状態がぶつぶつになるわけですが、ここでの使い方は単なる「そういう現象の事実」です。
そうじゃなくて、心から感動した!という部分の表現を「鳥肌が立つ【ようだ】」という使い方で使っているのではないかと。
ここまでで今のところ、勝手な妄想ですが(;´д`)
カリフォルニア大学の研究結果
ということで、記事をもうちょっと読み解いて「音楽を聴いて鳥肌が立つ」ということがどういうことなのか、まとめていこうと思います。
測定方法
まず、カリフォルニア大学の大学院生マシュー・サックス氏が音楽に感動した時の独特な「寒気」を研究するために約200名の被験者を集めました。
そこで鳥肌が立つグループ、立たないグループと分け、感動するような特定の楽曲を聴かせます。
その際に、脳の神経活動を測定する拡散テンソル画像(DTI)を使い、反応を調査。
すると、鳥肌グループとそうでないグループの間には3つの脳領域への反応に違いが見られたとのこと。
結果
鳥肌が立つグループの脳では、聴覚皮質から前部島皮質(感情処理)、内側前頭皮質(感情観測と価値付を行う)へと繋がる神経線維が多く見られたとのこと。
……えーと、これだけ見たら、なにこれ?って思いますよね。
簡単に言うと、耳から入る刺激が脳の感情系統と報酬系統に強く結びついているということです。強く結びつきがあると、それ自体に喜びとスリルを覚えるそうです。
まだ研究も進んでいる最中なので、直接鳥肌が立つ現象を解明できているわけじゃありませんが……
それでも本来ストレスや寒さ等で感じる神経の反応が、感動によって引き起こされるのは不合理なことだとサックス氏も仰られています。
まとめ
この実験方法だと目よりも耳からの情報が強く結びついていますが、スーパープレイ等の演技で見られるのは視覚情報が主体ですよね。
その時は耳から入る情報も合わせて考えられるので、きっとまた違った脳領域が結びついてそう。
ちなみにどれぐらいの人が音楽を聴いて鳥肌を感じられるか、正確な数字はまだ出ていないようです。
全体の半数から3分の2とも言われているようなので、思ったより多いんじゃないか?とも思ったり。
何にせよ、自分が感じているものや感覚は当たり前じゃないんだと気付かされるキッカケになりますね。
ではでは(`・ω・´)ゞ