2017年に、みずほ銀行とソフトバンクの提携によって、新しいタイプの消費者金融「J.Score」が設立されました。
そして、「AIスコアレンディング」というインターネット専用のカードローンを提供しています。
従来の消費者金融のカードローンと違うのはAI(人工知能)が利用されていることであり、全ての利用者の評価がスコアとして明示されます。
スコアごとに定められた金利と利用限度額
従来のカードローンでは、利用者がどのように評価されているのかが分かりませんでした。
従って、利用限度額も金利も、何を根拠にして決められたものなのかが不明でした。
しかし、AIスコア・レンディングでは利用者の信用力が数値化され、利用限度額や金利がスコアごとに明示されています。
例えば
- スコアが最低の600〜699の場合、金利は9.3%〜12.0%で利用限度額は150万円
- スコアが800〜849だと、金利は5.2%〜7.0%で借入限度額は400万円
- スコアが最高の950〜1000になると、金利は0.9%〜2.1%で利用限度額は1,000万円
と明確に定められています。
審査におけるAIのスコアの表示
従来のカードローンの審査では合否だけが分かるだけで、審査における評価は教えてもらえません。
しかし、AIスコア・レンディングでは、評価の結果が画面に表示されます。
AIスコア・レンディングに申込むと、LINEのようなチャット画面に表示される質問に答えていく形で進められます。
名前や生年月日、学歴、雇用形態、業種、年収など、全部で18の質問に答えます。
そして、質問の回答が終わると、画面に自分の現在のスコアが大きく表示されます。
600以上で借入が可能になり、600未満の人は借入ができません。
スコアのアップ
審査において、スコアをアップさせることが可能になっています。
上記の結果は18の質問に対する評価であり、より綿密なデータを提供することで、AIの評価がアップされる可能性があります。
実は質問数は全部で150以上もあり、すべての質問に答えると600未満のスコアが600を超えることがあります。
追加の質問は「生活」、「情報連携」、「正確」、「ウォレット」、「ファイナンス」、「プロフィール」という6つのジャンルに分かれています。
借入限度額の確認・借入申込
メニューの「メンバーシップ」をクリックすると、現在の「貸付利率」と「契約極度額」が表示されます。
そして、借入を申込みたい場合は、「お申込み・審査状況確認」をクリックします(スコアが600未満の場合は「お申込み・審査状況確認」ボタン自体が表示されません)。
申込ページでは、一般的な項目である振込先口座や借入金の使途などを入力します。
なお、本審査において、指定信用情報機関にある利用者の信用情報が照会されることは、従来の消費者金融と変わりません。
従って、ブラックリストのある人の借入は不可です。
スコアの履歴の確認
スコアの変化を確認することもできます。
画面にある「スコアヒストリー」をクリックすると、3ヶ月・1ヶ月・一覧のメニューがあり、各時期のスコアの履歴を確認できます。
カードレスのカードローン
AIスコアレンディングは借入や返済など融資形態は、ATMを利用しないカードレスのカードローンというイメージです。
なお、J.Scoreも貸金業者には変わりはないため、貸金業法の規定が適用されます。
従って、貸金業法の総量規制により、50万円以上の借入を希望する場合、若しくは他の消費者金融の借入残高を合計して100万円以上の借入になる場合は、収入証明書の提出が必要です。
また、年収の1/3を超える額の借入はできません。
まとめ
カードローンにも人工知能が利用され始めている…イメージとしては、大丈夫かな?という不安感も拭い去れない気持ちがあったりします。
しかし目に見えない部分で活用されているものはたくさんあるので、徐々に浸透していくのでしょう。
他にも預金を担保に借入できる定期預金担保貸付についてまとめています。
カードローンから借金するより生命保険の契約者貸付制度の利用がお得!という内容も参考になるかも知れません。
ではでは(`・ω・´)ゞ