お湯に浸かる事の多い日本人の私達。
最近はシャワーだけ…という方も増えてきています。しかし、湯舟に浸かることはとても体に良いことです。
そこで今回は、お風呂に入った時の水の圧力に焦点を当ててまとめていきます( ˘ω˘)
入浴時の水圧
お風呂での水の圧力は、どのくらいになるかご存知ですか?
私達の体は平均して1.5平方メートルから1.7平方メートルと言われ、肩まで入ったとすると…なんと1トン以上の圧力がかかっています。
体の大きさ(面積)にもよりますが、1,250キロから1,300キロもの水の圧力を受けることになるそうです。
その圧力によりウエストが3~6cmも細くなるほど。そんな圧力をシャワーで体感したら、とても痛いですね(;˘ω˘)
水圧って体に悪いの?
でもそんなに圧力が体にかかるとよくないのでは?と思いますよね。
てか、お風呂に入る度そんな圧力を受けているなんてわかりにくいものです。
ちなみに体の表面に近いリンパは強く押されてしまいますが、強く押されることでリンパ液の流れはよくなります。
「第三の心臓」ともいわれる脚部も強い圧力を受けます。ここに溜まっている血液も押し上げられ、心臓に戻ります。
一方心臓に戻った血液は、水の圧力に逆らって体の各部に流れようと活発に動きます。
血管は頑張って戻ろうとするので膨らみ、循環がよくなります。
このようにお風呂の中の水圧は血管の運動神経だけじゃなく自律神経を活発にし、血行を促してリンパ液等の体液の流れもスムーズにしてくれるのです。
心肺機能にも影響
また、腹部にかかる水圧は横隔膜を押し上げます。
そうすると肺の中が狭くなり容量を減少させるため、空気をたくさん吸うようになります。
なので呼吸の回数が増え、心肺機能が高まると言われます。
水圧によって血行がよくなってくると、体に溜まった老廃物を処理する腎臓にも血液が流れ込みます。
腎臓が活発に働くと尿の出も良くなり、体から要らないものを体外に排出するのです。
お風呂に入るとトイレが近くなるのは、体が冷えたせいではなくこのような体のしくみが働いているとも言われています。
デメリット
これらは若い健康な人にはメリットばかりですが、中高年層の方や心臓や肺に病気を持っている方は要注意です。
肩まで浸かると水圧で血管が圧迫され、血液が一斉に心臓に戻ります。この状態で長く浸かると心臓に大きな負担がかかります。
例えば、高血圧の方の血管は硬くなっています。その血管がいきなり膨らんでしまうと、最悪の場合破裂してしまいます。
心臓や肺の病気を持っている方は、ゆっくりとぬるめのお湯に浸かりましょう。
半身浴
そしていきなり『全身浴』ではなく、体に負担をかけずにゆっくり温めるために水位をみぞおちの深さにします。
よく聞く『半身浴』です。
先ほど話した通り水圧で血液の循環を促しているので、お湯に浸かっている時間が影響してきます。
短時間では、血液もあまり循環しません。
『全身浴』でも『半身浴』でも、ある程度長くお湯に浸かることが大切です。
足のむくみ
『半身浴』の方が「足のむくみを取りやすい」と 思っている方も多くいるかもしれませんが、水圧がかかったのでそう見えるのかもしれません。
また暑い夏などは同じ湯温でも、湯温を熱く感じやすい 『全身浴』より、熱く感じにくい『半身浴』の方が長い時間入浴できますので有効ですね。
寝湯
他に、体を横たえて浅く入る『寝湯』があります。
浴槽の枕に頭を乗せ、後頭部を支点に湯の浮力に身を任せて寝るような入浴法です。
『寝湯』は関節や筋肉への負担も軽くなり、血液がより末梢の血管まで無理なく行き渡ることができます。
α波の出現率も高まると言われ、鎮静・鎮痛・睡眠の効果があります。
動脈硬化・高血圧・精神疲労・不眠症などに効果があり、ストレス解消・疲労回復に最適の入浴法です。
水圧があまりかからないため、ぬるめの温度なら体力のない人でも長く入浴が楽しめます。
その他
他にも『打たせ湯』『腰湯』『浮遊浴』『足浴』等々があります。
これらも水圧を上手に使っています。
それぞれ、また機会がある時にまとめてみようと思います。
まとめ
何気なくお湯に浸かっていますが、水圧は体へ様々な仕組みを働きかけています。
その仕組みの良いところだけを上手に使って、毎日を健康に過ごしたいですね( ˘ω˘)
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ではでは(`・ω・´)ゞ