うえのブログ

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心理学の用語「情動感染」は間接的にも伝わる?良い影響を選択したい

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負の感情はとても影響力が強く、非常に伝わりやすいと言われています。

 

以前、情動感染についてまとめましたが、直接人と対峙していなくても見知らぬところから影響を受けるようです。

 

つまり、他人が受けたストレスを同様に感じてしまうと。

 

具体的にどんな事例で伝わってしまうのかを、引用しながらまとめようと思います( ˘ω˘)

 

 

感情の伝染を心理学で情動感染と呼ぶらしい

 

冒頭でも書きましたが、実際に自分が受けた内容で情動感染について以前まとめました。

 

これはミラーニューロンが「他者の感情を理解する」「模倣により技術を習得」という部分で役立っているからとされています。

 

逆に不安や強い感情も、時として悪い方向で伝染してしまう…そんなことも往々にしてあります。

 

詳しい内容はリンク先を見ていただければと思いますが、思った以上に感染力が強いご様子。いくつか引用していきます。

 

直接コミュニケーションを取っていなくてもストレスを感じる例

 

まずカリフォルニア大学、リバーサイド校の研究グループからの報告を引用しますと。

 

みずからの不安を言葉や非言語的態度で強く表現している人が視界に入ったとき、自分も同様の感情を経験する可能性が高く、それによって脳のパフォーマンスが悪影響を受けてしまうという

http://www.dhbr.net/articles/-/3826

 

どうしよう…財布落としたっぽい…と青ざめた顔で言われたら「うわそれはあかんやつだ…」ってなりますもんね。

 

赤の他人は別として、関係が近いと余計に同様の感情を受けそうですね。ということでそのまま次を引用しますと。

 

ストレスを感じている他者、特に同僚や家族を目にすると、神経系に瞬時に影響を受ける場合がある。別の研究グループによれば、被験者の26%が、ストレスを感じている人を見ただけで自身のコルチゾール(ストレスホルモン)のレベルが高まったという

中略

この「セカンドハンド・ストレス」の感染力は、見知らぬ他者からより恋人からのほうが強かった(40%)。だが、見知らぬ他者がストレスにあえいでいる映像を見たときも、24%の人がストレス反応を示した

http://www.dhbr.net/articles/-/3826

 

こちらは具体的な数字で出てるので、イメージしやすいかと思います。しかしやはり関係値ですよね…それでも見知らぬ人から受ける割合が一定以上あります。

 

Facebookユーザー68万9003人を対象にした情動感染実験では、ポジティブな言葉の表示を減らされたユーザーの投稿にはネガティブな言葉が含まれる回数が増え、ネガティブな言葉を減らされたユーザーの投稿にはポジティブな言葉が含まれる回数が増えるという結果になりました。(PNAS,2014 ※この実験は告知なく行われたため、批判を受け、後日Facebookは謝罪しています)

https://ameblo.jp/harukayoko/entry-12291909905.html

 

この実験はどこかで見かけたような…それでも思った以上に、私達は他者の感情に影響を受けやすいということになります。

 

理由のない感情に気付くことが第一歩

 

自分に原因があるなら、極端ですがそこを改善することで解消することが可能です。

 

しかし他人からもらったストレスの場合、その原因も理由もわかりません。感染したストレスかどうかを気付けるかどうか。

 

詳しくは情動感染を知って対策する方法でまとめています。

 

 

まとめ:相手の心理にとって良い情動感染を

 

怒りっぽい上司とか、電話をガチャ切りされたとか。マイナス思考な同僚とか避けられない場面はたくさんあります。

 

が、心理学的に感情が伝わるのであれば良い感情も伝わるというのは事実で。

 

限界もあるし避けられる部分は極力避けるとして、出来る限り身近な人には良い影響を感染させていきたいと思う限りです( ˘ω˘)

 

 

 

ではでは(`・ω・´)ゞ