すぐにお金を用意しなければならないけど、手持ちのお金が無いというような時はカードローンを利用しがち。
定期預金を解約しなきゃならない…と思う方。その前に、こんな手段があるというのも覚えておいて損はなさそうです。
尚、金利も安いのでローンを利用するよりこちらのほうがお得です。
定期預金担保貸付とは
定期預金担保貸付とは、金融機関に定期預金の口座を持っているとその預金を担保にして借入できるシステムのことです。
なお、金融機関によっては「自動貸付」、「口座貸越」、「自動融資」など微妙に名称が変わります。
定期預金担保貸付の利用条件
定期預金担保貸付を利用するには、以下の2つの条件を満たすことが必要です。
- 総合口座を保有している。
- 総合口座の定期預金に残高がある。
利用できる年齢に関しては金融機関によって18歳以上、または20歳以上となっています。
定期預金担保貸付を利用すると、普通預金の残高を超える額のATMからの引出しがあったり、口座引落としがされたりすると自動的に融資を受けられます。
例えば普通預金口座の残高が10万円であるのに、ATMから15万円の引出しをすると5万円分が不足します。
この時、自動的に5万円が融資され普通預金口座に入金されます。これが定期預金担保貸付です。
定期預金担保貸付を行うと、普通預金の通帳には残高がマイナスで表記されます。
定期預金担保貸付のスペックは?
定期預金担保貸付のスペックは一般的に以下となっています。
1.定期預金の90%まで借入可能
定期預金担保貸付の利用可能額は通常、定期預金残高の90%になっています。
従って、定期預金の口座に100万円がある場合は90万円まで借入が可能です。
貸付の上限を200万円までと設定している金融機関もあります。
2.圧倒的な低金利
定期預金担保貸付の特徴は圧倒的な低金利にあります。金利は定期預金の金利に0.5%をプラスしたものが一般的です。
現在の定期預金の金利はどの金融機関も0.1%でしかないため、定期預金担保貸付の金利も0.51%になっています。
カードローンの15%や18%と比較すると、利息が無いと見てしまってもいいぐらいの感覚です。
3.年に数回の利息の支払い
利息は借入期間中、日割りで発生し、年に何回か普通預金から引き落とされます(一般的に2月と8月)。
4.無審査
カードローンを利用する場合は返済能力の有無を確認するため、必ず審査が行われます。
しかし、定期預金担保貸付は預けている預金を担保として提供するため審査がありません。
返済方法
返済方法には期日や返済金額における指定が無く、利用者が任意の日に任意の金額を普通預金口座に入金すれば自動的に返済に充てられます。
定期預金担保貸付のデメリット
定期預金担保貸付にはデメリットとして以下が挙げられます。
1.借り過ぎ
定期預金担保貸付は自動的に貸出が行われるため、便利な反面知らない間に借金を増やしている場合があるというリスクがあります。
2.定期預金との相殺
返済期限(通常、満期日)までに返済しないと定期預金と相殺されます。
ただ、自動継続の契約の場合は定期預金担保貸付も引き継がれるため、満期時での相殺はありません。
3.定期預金の解約の方が得
当然、定期預金から受取る利子の金利より定期預金担保貸付で支払う利息の金利の方が高くなっています。
つまり、定期預金で預けている期間と借入に対する返済期間が同じだと損します。
借入の期間が長くなるようなら、定期預金を解約した方が賢明です。
まとめ:一時的な利用なら定期預金担保貸付をお得に活用しよう
定期預金担保貸付はあくまでも一時的な利用であって、すぐに返済可能な借入に徹すべきです。
その目的で利用するなら、金利が圧倒的に低い分カードローンより断然お得です。
以前、生命保険の契約者貸付制度の利用についてもまとめました。
ではでは(`・ω・´)ゞ