うえのブログ

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カビは見えないものも存在する?カビの種類と特徴、発生条件について

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カビはなかなか厄介なもので、気付くと黒カビなどがいきなり発生しているように見えます。

 

あんなに掃除をしたのに…苦労が無駄になった、と思うこともあるぐらいです。

 

しかしカビはいきなり発生するわけじゃなく、目に見えない形で徐々にその範囲を広げています。

 

ここでは少しでもカビの特徴や種類を知り、対策を立てればと思って調べたことをまとめてみました。

 

 

カビとは?

 

カビとは菌類の一種です。菌類はキノコなども含まれるため、いわばキノコの親戚のような存在です。

 

そんなカビはマツタケやシイタケのような有用なものもあれば、猛毒の毒キノコのような害をもたらす種類もあります。

 

チーズなどのうまみを高めるものもあれば、黒カビなど浴室の汚れの原因となるものも存在します。

 

また、様々な環境で生息し、水中にいる種類もいれば家屋にいる種類もいるのです。

 

このように様々な種類があるカビですが、菌糸と呼ばれる糸状の細胞で存在し、胞子をまいて仲間を増やしていくことから、環境が整うと仲間を増やしていきます。

 

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あまり知られていないカビの基礎知識

 

有用なものであれば食品の品質を高めたりすることになるのですが、そうでない種類は日常生活に害を与えることもあります。

 

 

カビは目に見えなくても潜んでいる

 

カビというとつい目に見えるものだけを想像してしまいますが、実は目に見えないものも非常に多く存在しているのです。

 

例えば浴室に存在する黒カビですが、これは他のカビと同様胞子から成長していきます。

 

この胞子はカビの卵、つまりカビの原因菌のような存在で非常に小さく目に見えません。

 

サイズとしては約5μm、1/200ミリメートルと肉眼で見るには不可能な小ささとなっています。

 

そんな小さな胞子も成長し、繁殖に成功すると爆発的に増えていき、浴室の隙間を埋め尽くしてしまうのです。

 

カビが発生する5つの条件とは

 

カビは非常に生命力が強い生物ですが、発生し繁殖するには条件を整える必要があります。

 

言い方を変えればその条件を満たさなくしてしまえば、発生しないと言えます。

 

その条件とは

 

  1. 栄養
  2. 酸素
  3. 温度
  4. 湿度
  5. 定着するための時間

 

です。

 

1の栄養に関しては予防できるように思えますが、カビはどんなものでも栄養にします。

 

食べ物の汚れや皮脂、せっけんはもちろんプラスチックでさえも栄養にしてしまいます。人間などと同じく酸素も必要です。

 

宇宙空間では発生できませんが、人間のいるところであれば発生する可能性があるのです。

 

温度は人間が生活できる程度の温度であれば発生できます。

 

このように栄養すら予防対策にできないカビですが、湿度が低いと発生できません。

 

風通しを良くしたり、定着するのに時間がかかるという条件があるため、定着前に除去したりすることによって発生条件を抑えることができるのです。

 

どのように発育していくの?なぜカビが発生するの?

 

カビは胞子で仲間を増やしていくということは前の項目でもお話しましたが、この胞子は花粉のように軽いためどんなところへも飛んでいきます。

 

そして、5つの条件(栄養、酸素、温度、湿度、定着するための時間)がそろうとカビが発生します。

 

芽がでて菌糸となって発育し、ある程度成長したら胞子を出して更に繁殖を続けていきます。

 

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あまり知られていないカビの基礎知識

 

そうすることによってどんどんカビが発生し、増えて広がって目に見える形となって現れるのです。

 

カビの発生しやすい場所

 

カビの発生しやすい場所は種類にもよりますが、基本的に温度が25度~30度、湿度が80%以上の風通しの悪い場所に発生しやすいです。

 

日本では、かつて春から夏にかけてそういった場所に発生しやすいとされていました。

 

が、住宅事情が変わって室内で十分な温度が保たれるようになってからは、全ての季節に発生しやすくなりました。

 

具体的な場所を挙げていくと、浴室やトイレ、畳、タンスの裏です。

 

ただ、他の項目でもお話ししましたが条件が揃えばどんなところでも発生しますので、疑われる場所は一とおり発生しやすい場所と認識した方が良いかもしれません。

 

カビの種類

 

カビの種類は大まかに湿度で分けることができます。好湿性中湿性、そして好乾性です。

 

好湿性

 

好湿性のカビは文字通り湿度90%で繁殖しやすいカビで、浴室や食品で見かける黒カビ(くろかわかび、すすかびなど)や汚水などで見かける赤カビが代表的です。

 

中湿性

 

中湿性のカビは湿度80%程度で生えるカビで餅や、ミカンなどに生えやすいアオカビやまんじゅう、パン、ナッツなどに生える黄色のカビ(こうじかびなど)が挙げられます。

 

好乾性

 

最後のカビですが、乾燥したところを好むカビで好乾性と呼ばれ、65%以上でよく繁殖します。

 

カメラフィルムやレンズなどで発生するオレンジ色のカビ(かわきこうじかび)や糖度の高い保存食、干し柿やようかんに発生しやすいあずき色のカビ(あずきいろかびなど)があります。

 

カビは基本的に湿った場所を好みますが、65%程度の風通りの良さそうな環境でも繁殖するものもいるので注意が必要です。

 

カビが与える健康への影響

 

カビは有用な種類も多いですが、人の健康に悪影響を与えるものもあります。

 

主な影響はアレルギーや皮膚異常です。

 

アレルギーは夏型過敏性肺炎(夏になるとセキが良く出るなど)やアスペルギルス症(喘息発作に似た症状、悪化すると発熱や食欲不振、血痰や喀血、息苦しさが出る)が挙げられます。

 

またマラセチアというカビが皮膚で繁殖すると赤く腫れ上がり、ニキビのような状態になります。

 

 

まとめ:発生条件をなるべく抑え、目に見えない形での影響を最小限に

 

実際のところ、目に見えないと徐々に影響を受けていても全くわかりません。

 

少しでも発生条件を抑え、なるべく影響を受けないようにするしか方法はなさそうですね(;˘ω˘)

 

 

温度・湿度計を導入するのも指標になります。自宅に無い方は購入すべきでしょう。

 

ちなみにエアコンのフィルターもカビが発生しやすいので、掃除する方法をまとめてあります。

 

 

ではでは(`・ω・´)ゞ