うえのブログ

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エアコンの暖房が寒い!その理由や原因、対策から適温はどのぐらい?

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小さなお子さんがいたり、高齢で灯油を自力調達するのが難しいなどの理由で、暖房器具にエアコンをチョイスするご家庭は少なくありません。

 

が、いまひとつ「とっても温かい!」という風には感じられないことが多いですね。寒いと感じる時もあります。

 

今回はエアコン暖房が寒い理由とその対策、適温の調べ方についてまとめてみました。

 

 

エアコンの暖房が寒い理由 

 

理由はいくつかありますが、その体感の理由はエアコンの「風」の特性によるところが大きいようです。

 

エアコンは概ね、人の背の高さよりも上の位置に取り付けられます。

 

そこから吹き下ろす風によって、部屋の中の温度を上げたり下げたりして適温な環境を整えるわけです。

 

しかし暖房は温風を吹き出したら、その風は人のいる高さよりも上の方に上がってしまいます。

 

これは温度による対流(温かい空気は上に上がり、冷たい空気が足元に溜まる)と言った空気の特性に関係があります。

 

そのため顔や頭の部分は何となく温かく感じても、足元が寒い上に冷える傾向があり、そこが解消されないと「エアコンによる暖房は寒い」と感じられるのです。

 

エアコン暖房を快適に利用するには

 

ではそのエアコンの暖房を寒いと感じないよう、より適温・快適に活用するために大切なポイントはどんなものだろう…考えてみましょう。

 

暖房の風向きを下へ

 

まず上述した空気の対流への対策としてなら、エアコンの吹き出し口を出来るだけ下に向けてみます。

 

人がいる場所に向けてエアコン暖房時の温風を吹き下ろし、人が直接その「温かい風」を感じられるようにする工夫が必要です。

 

しかし、この方法だと部屋の一部にのみ有効となりやすく、部屋中・全体を温めることは難しくなります。

 

(個人的にもエアコン暖房の風は目が乾いてあまり好ましくありません)

 

更にエアコン暖房時の温風が直接体に当たると、肌が乾燥しがちになるという困った事態も起こり得ます。

 

小さなお子さんがいるご家庭や高齢の方は、特にそうしたトラブルを避けたいと考えるはずです。

 

空気の温度ムラを無くし、全体的に適温へ

 

最も効果があるのは、部屋全体の空気を攪拌(かくはん)することです。

 

上から下に、エアコンの暖房から出た暖気と寒い空気をまんべんなく部屋中に行き渡らせることが大切なのです。

 

部屋の天井にシーリングファンがあればそれで解消ですが、多くの家にはなかなか設置されているものではありません。

 

代用として有効なのが、空気清浄機や夏場に使う扇風機です。

 

扇風機は部屋の天井の角に向けて首振り状態で運転しておくと、暖房の暖気が直接体に当たることなく自然に部屋全体が均一に温まります。

 

これを維持することで適温を簡単に作り出すことが可能です。また、夏場の家電のイメージが強い扇風機ですが、縦長の送風機などもあります。

 

上手に組み合わせて使えば省スペースにもなり、エアコンの電気代も抑えて適温が保てるようになります。

 

また、同様に部屋の隅に空気清浄機を設置することで、上向きに空気が吹き出して天井の空気をかき混ぜつつ吹き下ろさせることにもつながります。

 

そこに加湿機能があれば寒いと感じにくくなり、更に快適になりますね。

 

適温を目指すと同時に、湿度にも着目する

 

基本的にエアコンの暖房(温風)は乾燥しています。

 

高機能のエアコンはそれだけで空気清浄・加湿・除湿のコントロールができる機能がついていますが、普遍的なものや古いエアコンにはそこまでの機能は求められません。

 

そうした場合、冬に蔓延しやすいインフルエンザのウイルスが増殖しやすい環境に突入してしまいますので、加湿まで注意を払っておけば、安全かつ快適ですね。

 

ウイルス対策としては万能で安全な消毒水、次亜塩素酸水を室内で気になる部分に振り掛けるだけでも加湿・消毒と二役になりそうです。

 

加湿器がないところでは、洗濯物を室内干しして湿度を保つなどの工夫も大切になります。

 

尚、温度と湿度の関係は【湿度と温度】不快指数って何?湿度が高いとなぜ人は不快に感じるのかという記事が参考になります。

 

窓からの寒い空気も

 

更に適温を保つために、とても大切な要素が窓です。

 

窓がペアガラスや二重窓になっていればだいぶ変わりますが、そうでない場合。

 

せっかくエアコンの暖房で温めた空気が窓ガラスの広い面で冷やされてしまい、寒い空気が伝わることでエネルギー効率が悪くなります。

 

よって、冬の間は窓に断熱性のあるフィルムや保温効果の高いエアキャップなどを貼っておくこともおススメです。

 

 

見た目のことを考えるのなら、断熱効果のあるカーテン(レースカーテンも近年の高機能化でそうした表示が付いているものがあります)を利用してみるのも良いでしょう。

 

 

エアコン暖房が寒い時はまず窓の断熱を見直す

 

部屋に人がいる時間が長いのは、夕方から夜にかけて、ではないでしょうか。

 

そうした時間ならカーテンを閉めていても問題ありませんし、その布1~2枚で保たれる保温効果というのは適温を保つためにはかなり効率が高いものです。

 

また、カーテンは床の下ギリギリまでの長さで、窓からの寒い冷気を完全にシャットアウト出来るような丈の物を選ぶようにしましょう。

 

最近ではホームセンターの店頭に、窓の保温性を保つためのパネルなどがいろいろと取り揃えられています。

 

比較的、安価で設置が簡単な折り畳みのパネルなどを窓に当てておくと、床に溜まりがちな寒い空気が入ってくることを防げます。

 

エアコン暖房時の適温は?

 

エアコンの暖房は1度の上下で10%もの節約効果があると言われているだけに、なるべくなら節約しつつ適温を目指したいところですよね。

 

この適温に関しては様々な要素が絡み合うため、一概に言えない部分が多いです。つまり目安程度にはなりますが、参考にしていただければと思います。

 

まず、暖房時20℃の設定から始めて以下の部分に着目していきましょう。

 

  • エアコン暖房時の自動運転
  • 空気を撹拌(かくはん)し、温度ムラを無くす
  • 窓からの寒い空気を断熱する
  • 加湿する

 

エアコンは自動運転にすると節約効果がかなり期待できると言われています。この自動運転を使い、20℃設定の状態で上述した部分を見直していきましょう。

 

その上で、エアコンの暖房が寒い…!と感じる場合は室温を1℃ずつ上げて様子を見ていきます。

 

その時の体調にも左右されますので、臨機応変に自身の適温を見ていくのが最適解です。

 

 

エアコンの暖房が寒い時のまとめ

 

部屋にいてエアコン暖房をつけているのにぶるっと寒い感覚を覚えると、それだけで不快感がありますね。

 

そうした寒い空気をシャットアウトし、エアコンの吹き出し口から出てくる暖房の温風を余すことなく有効活用することができれば、節約しながらも適温が保てます。

 

ちょっとした工夫の積み重ねですがエアコン特性が分かれば暖房中でも寒いと感じにくく、誰にでも実践可能です。

 

バランス次第ですが、適温を保とうとすれば快適性が遥かに高まります。

 

 

 

ではでは(`・ω・´)ゞ