砂糖の種類は本当に多いですよね~。
先日、砂糖の種類について簡単にまとめた記事を投稿しました。
その際にじゅりい(id:tokaman0105)さんからこんなコメントが。
おっ!調べてみますか~( ˘ω˘)というところから今回の記事が出来上がりましたのです。
砂糖の精製
まず、私達が普段目にする砂糖はサトウキビが原料となっています。
ここから不純物を取り除く作業→甘味成分を精製していき、徐々に純粋な甘みのみの糖へと変わっていきます。
詳しくは砂糖の精製度からまとめた記事をご覧頂ければと思いますが、この精製度が低い状態だと純粋な甘み以外に雑味(旨味成分など)が含まれます。
逆に言うと、場合によっては素材の味を邪魔してしまう要因になるのです。
そのため、用途に合わせて色々な砂糖が使われるわけですね~。
きび砂糖とは
そこで、砂糖の精製度に合わせた種類を順に追ってじゅりい(id:tokaman0105)さんの疑問を辿ってみようと思います。
まずきび砂糖というのは、砂糖の種類を表す名前ではなく正確には日新製糖の商品名のようです。
※HPにて当社独自のお砂糖ですと記述がありました。
そして精製度はそんなに高くない様子。
きび砂糖は精製途中の砂糖液を、そのまま煮詰めて作ります。そのため、さとうきびの風味とミネラルが活きています。
HPからの引用ですが、精製途中の液糖から作られたなら後付の色合いである三温糖とは精製度が違うはず。
つまり黒糖よりは精製されているが白糖よりは精製されていないと見て良いかと思います。
他のメーカーからも似たような種類の砂糖が出ており(創健社の古式原糖など)、
こちらも説明欄を見ると原料粗糖より作られている→色からしてきび砂糖と同じような分類である…と読み取れます。
糖液って?
原料であるサトウキビから絞り汁を出し、煮詰めて濃縮したものから原料糖と蜜糖に分離します。
そして原料糖の不純物を取り除くため、蜜糖を再度混ぜ合わせて糖液を作ります。
きび砂糖は精製途中の糖液を原料としているようですが、上述した古式原糖は原料糖をろ過している…との記述が見られたので恐らく微妙に風味や味わいが違うものと思われます。
つまりきび砂糖ってどんな感じ?
黒糖よりも癖が無く、白糖よりはコクがあってミネラルもある。
ちょうど、黒糖と白糖の中間と言える存在かも知れません。100g当たりの栄養成分表もまとめてみました。
栄養成分 | 黒砂糖 | きび砂糖 | 上白糖 |
---|---|---|---|
エネルギー |
354kcal
|
396kcal
|
384kcal
|
タンパク質 |
1.7g
|
0g
|
0g
|
炭水化物 |
89.7g
|
98.8g
|
99.2g
|
ナトリウム |
27mg
|
10~30mg
|
1mg
|
カルシウム |
240mg
|
10~35mg
|
1mg
|
カリウム |
1100mg
|
142mg
|
2mg
|
マグネシウム |
31mg
|
3~20mg
|
微量
|
リン |
31mg
|
1.1mg
|
微量
|
鉄 |
4.7mg
|
0.15~0.45mg
|
微量
|
亜鉛 |
0.5mg
|
0mg
|
0mg
|
銅 |
0.24mg
|
0.05~0.30mg
|
0.01mg
|
比較してみても、やはり黒糖ほどの栄養はありませんが上白糖を使うよりミネラルがあります。
実際に味わいを確かめて見ないとわからない部分ではありますが、黒糖よりかは雑味が少ない分扱いやすく上白糖よりコクがある感覚かと思われます。
なので十分、上白糖の代用に使えつつもミネラルや栄養面で有利ですね。
まとめ
きび砂糖は上白糖の代わりに使えて、三温糖を使うよりミネラルや栄養面で有利!
ですね( ˘ω˘)
三温糖は精製度が高く、カラメル化によって色がついただけなので上白糖と栄養面で違いはそんなに無いようです。
他にもてんさい糖など色々と種類があるので、機会があればまとめてみようと思います。
ではでは(`・ω・´)ゞ