2018/10/08更新
夏が近づくにつれ自身にとって耐え難い季節、夏がやってきます。
ふと思ったのですが、人って体の「冷え」には敏感だけど「熱」ってちょっと鈍感な気がしませんか?
気付いたら熱出てたーとか。サウナはあるけどその逆はあまりないとか。
人の構造的にどうなんだろ…と思って調べてみました。
人が温度を感じる部分
まず人が皮膚から刺激を感じ取る部分、この領域を感覚点と呼びます。
この感覚点は温点と冷点、圧点と痛点の4種類があります。
これらがモザイク状に点で配置されていて、一番多いのは痛点とされています。
手の甲の感覚点の分布密度(1cm2当たりの数)は次の通りである。
- 痛点 100~200
- 圧点 20~25
- 冷点 6~23
- 温点 0~3
命に関わる部分なので痛点が圧倒的なのは納得です。しかし、見ると温点より冷点の方が多いですね。
体温が下がりすぎないようにしている
人体はかなり効果の高い冷却システムが備わっていると言われています。
人体には最大で1 時間に1500グラムもの大量の汗をかく能力が備わっている。1時間に1500グラムの水が蒸発してくれれば、気化熱でおおむね1000W の熱を捨てることができる。
同記事内ですが、これには祖先が持久力で勝負し、生存競争に打ち勝っていたのでは、という記述があります。
2本足の人類は、手先は器用でも足は遅い。獲物を追いかけるにしてもスピードでは勝てない。
そうなると延々と追いかけ回して獲物が弱ったところでとどめをさすという「持久戦」に持ち込むしかない。
こうして長時間、暑く乾燥した気候の中でオーバーヒートせずに走り続けるため、人間は体をつくり変えてきたと想像されている。
このため、気候や状況によっては冷却システムが効きすぎるという場面も出てきます。
また、生物にとって冷えは活動を鈍らせる要因。体温1℃の違いで免疫力に何倍も差が出るとまで言われています。
分布密度
少し専門的な話になりますので、簡単に説明しつつ図も引用します。
視床下部が体温の上下を監視し、更に皮膚のセンサーが冷たさを監視している状態です。
体温調節には視床下部の「体温調節中枢」が司令塔の役目を果たしており、一定の体温を保てるように体温を維持しています。
自然環境においては暑さで命を落とすことよりも寒冷による生命維持の危険性が高いため、冷点が冷たさ・寒さを脳に伝えやすいよう分布しているようです。
やはり構造的に、人は暑さ専用になっていると見て良さそうです。
暑さに弱い人や強い人の差は?
じゃあ実際に暑さに強い人や弱い人がいるのは何が違うの?と言うところですが。
こちらはものすごい様々な要因が考えられます。一言で片付けるなら「個人差」です。
脂肪の付き方とか、精神的な面、体格などなど要因が多すぎますね。
気温とお風呂の同温度での感じ方の違いなんかも参考になるかと思います。
要因が多いと思う理由
例えば体温保持における部分で、ベルクマンの法則というものがあります。
「恒温動物においては、同じ種でも寒冷な地域に生息するものほど体重が大きく、近縁な種間では大型の種ほど寒冷な地域に生息する」というものである。
…簡単に言えば体格いいと寒さに強い、小さいと暑さに強い、です。
湿度も関係している
暑さ寒さで指標にされる気温の他に、 湿度も重要な影響を与えます。
また、湿度と温度を組み合わせた数字として不快指数というものがあるのですが、日本は世界でもなかなかの高ランクとなっています。
まとめ
いずれにせよ夏の暑さは避けられません。
それより、暑さにどう対応するか?の記事を書いたほうが前向きだったかもしれませんね( ˘ω˘)
夏といえばゴーヤ、こちらすごく夏に最適な栄養価を兼ね備えています。 ゴーヤは夏バテに最適といわれるほどです。
そして更に気になった方、調理などをされる場合は美味しいゴーヤ(ニガウリ)の見分け方と苦味のとり方を参考にしてみてください。
ではでは(`・ω・´)ゞ