人への関わり方で、全てが変わる。
うえのですこんばんは。
今の会社とは関係の無いことだけど、近からず遠からずの関係性がある職場。
そこで問題児とされるAくんと相談員さんと、直接マネジメントしてるB社長の話を思い出した話。
はじめに
B社長が経営している会社で、18歳のAくんがちょっと訳あり入社してきた。
何ヶ月かのうちに問題児となったAくんは発達障害の疑いがあるけど、カウンセリングから逃げてばかりなので正確な診断は出来ておらず。
Aくんのお母様がかなりお強い方で、相当厳しく育てたそう。
B社長とお母様で連携して、彼が立派に仕事できるように援助していくけど、いつも突っぱねるAくん。
そしてお母様の後ろにはカウンセリングをしてる相談員さんがいて、お母様はその相談員さんの方針に基本従う感じ。
B社長は、私とたまたま繋がりがあって。
学生時代に軽くだけど児童福祉や心理学を学んでた私を知っていて、相談をしてくれたところから話は始まる。
ちなみに学生時代はとても不真面目だったので、相談されても全く知識を活かすことが出来ない罠。
Aくんについて
Aくんは、普通に勉強も出来て彼女もいたし会話・コミュニケーション全般何も問題なし。
敢えて問題とされるところを挙げるとしたら
- 飽きっぽい
- 集中力が続かない
- 気持ちにとてもムラがある
- 色々素直じゃなくて好意を足蹴にする
- とってもネガティブでNG発言やため息が過多
- けど異常な自信家
というところ。項目で挙げるとそんなに問題じゃない。ただ、これらが異常に突出してるぐらい。
発達障害について具体的な明記はここでしないけど、Aくんが影響出てるとされているのは。
ちょっと不器用な人でちょっと自己中心的な行動が目立つと言った部分だと思う。そしてそれを抑制できない。
仕事面で見られる行動とか発言
とにかくダメだ、疲れた、無理、などとネガティブワードを連発して周りのモチベーションを下げてしまう。
かと思えば、自分の好きな話になると目を輝かせていつまでもテンション高く語り続ける。
なるべく仕事をサボろうとするが、見え透いてしまうので周りからは不満続出。
本人は嫌われてるのがわかっているが、何故嫌われているのか根本の原因は分かっていない様子。そして一方的に嫌われると感じ、互いの不仲が加速。
「僕は営業に行きたいんです!」と、自分のやりたいことを表明するも、そのような行動なのでまずは基本を覚えてからと言われどんどんモチベーション低下。
あと年上の女性をバカにするのが好きと公言していて、これも周りに敵を作っているみたい。ソリャソウデショ
話の概要を聞いて、私が意見したこと
私はAくんのお母様も相談員さんとも面識はないが、B社長がこの話を持ってきた時。相談員さんにとても嫌悪感を抱いてしまった。
相談員さんは「本人に考える力が無いからなるべく普段から考えを引き出させるように質問していこう!」と言ったらしい。
違うでしょう。
そもそも本質として、考える力が無いなんて絶対に有り得ない。人が関わる上で「この人は考える力が無いから」って頭で居ると、きっと相手に伝わって余計に閉じこもるよと。
他にも相談員さんは、普通の企業じゃ働けないから、支援を同時に行える職場を紹介するとも言っていたらしい。
いやいや、違うでしょ!
Aくんの立場になって考えてみる
Aくんは普通に考える力もあるし、行動を見ると感情の機微が誰よりも敏感だと思われる。
だって、それだけ周りに影響を与える感情を内包してるから。それを支える考える力は、下手したら周りの人よりあるかもしれない。
というか考えられるから、色々なことから逃げるんだと思う。カウンセリングも、今まで普通だと思ってた自分が拒絶しちゃうんじゃないかな。
だから傷つき、ショックから逃げに繋がると。その状態なら慢性的に自信が無くなってると思うし。
考える力が無いんじゃなくて、あるのに放棄してる。無いわけじゃない。逸脱した部分を怒られやすいから、考えると疲れてしまうんだろうなぁ。
自信のなさが、異常と言われる行動に繋がりやすいのでは
B社長に聞くと、どうしても出来ない部分(やろうとしない部分)が目立つから、頭ごなしに怒ってしまうと。
その時、怒られてる時。素直に聞かないでしょ?Aくん。ふざけたりするんじゃないの?
と聞いたら、やっぱりそうだったみたい。だから素直に聞き入れられない。
そうやって、自分の心の平静を保ってるんだろうなぁ。
だから相談員さんの対応は、治してるようで悪化していく治療方法だと感じたし、差別的な目で人を見ている意識が見えてしまった。
故に嫌悪感を抱いたのだと思う。
もっと、アプローチを考えるべきだと思う
発達障害の疑いがあるから、とか。なんだとか。そういう目で見るのは余計にAくんの自信を無くすと思った。
だから、もっと彼に委ねて失敗を追求せずフォローしてみるのがいいんじゃないかと。
そして関わる人の意識としては、彼ならゼッタイ出来る!という部分。
出来ないから出来るように支援していく、だと。出来ないが前提になってしまうから「お前は出来ないから引っ張ってやる」感が出てしまうと思う。
じゃなくて、まだやり方を知らないだけだから。出来ない部分は任せて!ほかはお願い!という方が伸びるんじゃないかな?と僭越ながらB社長にアドバイスさせて頂いた。
その後の様子
すぐにB社長から話が出てきて、やはり認めてあげるというのがかなり効いたみたい。態度に大きな変化が見られたと。
細かいテクニックとかは自分で相手の反応を見ながら編み出すのがいいけど。
基本的な意識は、私のような立場から客観的に見てみないと分からない事が多いと思うし。
それからしばらく経った後の様子は聞いてないけど、逆に話が上がってこないというのは順調な証拠だと思う。
何かあるとこまめに連絡してくる社長さんだし。
おわりに
Aくんが年上の女性をバカにするのが好き、と言う部分も。
きっとお母様が厳しかったからコンプレックスがあったんだと思う。根底にあるのは認めてもらいたい思いかなと。
なんでもそうだけど、最初に問題に直面したら「どうしたらいいか?」よりも「なんでそうなるか?」を考えないと選択を誤る事が多いと思う。
ましてや人の感情、気持ちなんかは複雑だし答えが無いぐらい多様。
ただ前にもどこかで書いたけど、人は伝わる生き物なので。
どういうメッセージが投げかけられているか。そこを読み解く努力をすればいつかたどり着けるんじゃないかと。
思いながら、私は未だにたどり着けていない。欠片も。