2018/12/24更新
ふと見かけた言葉なのですが、人が自然と選択したり動いたりする経路って「左・左回り」が多いそうです。
(つまり、左手が内側になるような反時計回りのこと)
普段、意識することのない部分で使われていて非常に参考になります。
コンビニでつい買っちゃう動線
身近だとコンビニがこの左回りの法則を上手く活用しているそうです。
こちらのページでも仰られておりますが、コンビニでは入り口から左側によく売れる商品を配置しています。
回りやすい位置で魅力的な商品を置くと、それだけ目に留まる機会が多いので売れるんだとか。
左回りになる理由は?
これもいくつか調べてみました。
- 心臓の位置がわずかに左に寄っているので庇うため
- 感覚を司る脳が右脳で、左半身とつながっているから
- 右側に重たい肝臓があるので、重心が自然と左に寄るから
などなど。
買い物という場面においては、左手にカゴを持って右手で取る右利きスタイルが好まれるという理由からのようです。
ここで利き手が逆の人やクロスドミナンスの人が同じように回ると、若干の取りづらさや違和感を覚えて無意識のうちに敬遠してしまうのかもしれません。
もちろん例外もあり
立地条件や意図的に右回りを取り入れる店舗もあります。
少し脱線しますが、学校のグラウンドのトラックは左回りになっています。
野球などもそうですね、スポーツ全般。というように私達は、既に小さい頃から色々な場面で左回りに慣らされている面があります。
自然とそうなった、というのもありますが、心理的にも人は左回りに安心感を抱くようになっているそうです。
なので上手くそれを逆手に取り、例えばお化け屋敷は恐怖感を煽ったり違和感を出すために逆回りを採用するんだとか。
ちなみに回転率を上げるために回転寿司は右回り、なんて説もありましたが、これは日本人が右目が利き目だという説から来ているようです。
約7割が左を選ぶ
ちょっと詳細な根拠を見付けられませんでしたが、広島大学の消費者行動調査によると「目の前の道が二手に分かれていた場合、約90%の人が左を選んだ」というデータがあるようです。
また、こちらの書籍。
こちらは実際に実験を行い、二手の道を左に曲がる人は66%。正面からボールが襲ってきた場合、左に避けるのは75%という結果が出ているそうです。
遺伝子は右回り?
ちなみにらせん構造を持つ遺伝子は、なんと右回りです。
左回りで安心するはずが、遺伝子レベルでは右回りってなんだか不思議なお話ですよね。
難しい話ですが、とある記事ではなぜ地球上の生物は右巻きのらせんなのか?という理由を「たった一つの分子から進化を続けてきた」という仮説で書いてらっしゃいます。
死に近づくらせん構造が右回りなら、人が左回りで安心するっていうのもなんとなく乙な摂理ですね( ˘ω˘)
まとめ
身の回りでこんなに活用されてるなんて知るとちょっと面白いですね。
ちなみに両利きとは違うクロスドミナンスについても興味がある方は見てみてください。
診断系のゲームでは利き手だけじゃなく利き脳もあるものが昔流行りました。
ではでは(`・ω・´)ゞ