オルソケラトロジー治療をしてみて、およそ半年が経ちました。結果としては、少し私のライフスタイルとは合わないかな…という印象です。
人によってはもう少し違う結果になることもありますので、一個人の感想として捉えてくださいませ。
オルソケラトロジー治療を辞めようと思った6つの具体的な理由
オルソケラトロジーは非常にかんたんな手順で裸眼視力が上がり、日常生活の快適さがました面もあります。
しかしすべてが快適とは言えず、どうしても変動する部分が受け入れられませんでした。前向きにICLを検討するため、オルソやめようという決意です。
視力変動が大きすぎて頭痛が頻発した
私の場合、視力が完全な安定とは言えませんでした。外し方を間違えるとボヤけたまんまだし、しっかり装着していても悪い日があります。
この悪い日が曲者で、仕事に支障をきたすんですよ。文字が見えにくいし、デザインいじるのも若干見えづらいから苦労します。
しかも両方同じに起こるわけではありません。片目どちらかがなると負担が偏って、頭痛がよく発生するんですね。
オルソとコンタクトの見え方は、同一じゃないです。同じような見え方を期待していたので、ダメな日が多いのにげんなりしました。
ただし外出は問題ないです。なんというか視力検査は見えちゃうからいい数字でるけど、文字は読みにくいぼやけ具合というレベル。
夜間視力が悪い(ハロ・グレアが強い)
ハロ・グレアは、光がにじんだりまぶしくなったりする現象です。見え方の例を引用しましょう。
私はにじむ現象が強く出て、夜間の運転がものすごく不便でした。運転できるけど、疲労感が強くて夜は運転しなくなったという。
夜間というより暗くなったらすぐ悪くなるんですよね。夕方電気つける時間がめっちゃ早くなりました。
どうしても運転しなきゃいけないときは、オルソレンズつけるという荒業も。ただしこの見え方に慣れると後日がキツイという苦しみ。
その代わり昼間の見え方はかなり良いです。片目が悪くても見えるし、裸眼で見えるという素晴らしさが味わえます。
昼夜で見え方が変わるのもストレスになるんですよね。なんらかのトレードオフじゃないかと思いました。
つけ続けないと視力は維持できない
たまーに寝る前オルソレンズつけるの忘れるんですよ。私は一日くらいなら大丈夫ですけど、やはり一定の視力低下はあります。
しかもメガネ・コンタクト併用の利点である、「今日は眼鏡の日」という選択が全くできません。強制的に、裸眼での見え方を追求させられます。
そして皮肉なことに裸眼での快適性が高かったからこそ、この視力を将来も維持したいと思うようになりました。
目が良くなるといっても、毎日のケア・メンテナンスが必要。積み上がらず、終わりのない作業に少し疑問を抱いたのもあります。
正しく使っていても痛いときがある
私は割と神経質なほうなので、消毒やこすり洗いは毎回しっかりとやっていました。
にも関わらず半年間で2回ほど、目がどうしようもなく痛くて装用できない事態に遭遇したんですね。
そういうときは外して様子を見れば良いんですけど、数日外しておくともう見えなくなってくるんですよ。
中途半端に目が良いからメガネは度数が合わないし、画面に近づかなきゃいけなくてもう地獄。頭痛ループ。
かといって無理やり付けると痛みで装着していられません。まだ2回しか経験していないけど、もう二度と経験したくないヤバさです。
視力の左右差が人によっては出てしまう
私の場合、左目がびっくりするくらい良い状態だったようです。右目はふつう?だけど逆にその視力差というか、見え方の違いがずっと違和感でした。
慣れてくれば人によっては違うのかもしれません。ただ職種によっては、デザインや文字を良く読むデスクワークは厳しい印象です。
体を動かしたり、細かく目を使わなかったりする業務であれば問題ないでしょう。むしろ昼間なら良く見えて快適度は高いはずです。
思ったよりも完璧に目を矯正できるものではなく、あくまで柔らかい角膜を無理やり変形させている状態なのは間違いありません。
状況次第では左右差も出るし、仕事次第ではその見え方が頭痛を引き起こす要因ともなります。とにかく私は頭痛が増えました。
寝るとき目に当たらないよう意識してしまう
同じ位置で目の矯正をするのが目的のため、寝ている間にズレると全く矯正効果を得られません。
なので神経質な私は、寝返りする際も目に当たらないよう意識していたかもしれません。うつぶせは確実にできなくなりました。
おそらくそこまで気にしなくて良いんでしょうけど、ハードレンズだから目をうっかりこすることもできないですし。
とにかく意識する部分が多かったです。たまにレンズ外して寝るときは、ゴロゴロできていいな~と思いました。
「あ…そうか、ずっと気にしていたんだな」と思ったのも、辞めようと決意した理由の一つです。
工夫を凝らして対応してみたけど改善の兆しが見られず断念
結局のところ、見え方さえなんとかなればもう少し継続したかったです。しかし問題なく装用していても、支障出る範囲でボヤけてしまう日があるのは苦痛でした。
- 外す前に大量の目薬を使う
- 潤わせた状態でレンズをスポイトで上下左右にズラす
- ゆっくり引っ張りながら動かす
- 痛みを感じたらすぐにやめて目薬
レンズの外し方をうっかり間違えると、角膜から痛みとともにベリッと剥がれた感覚があります。そうすると確実にボヤけるんですよね~。
寝起きはとくに目が乾燥していますし、その状態で張り付いたレンズを剥がすのがどういうことかわかるでしょう。
工夫をしてキレイにはがせても、ボヤけられたら溜まったもんじゃありません。「またかよ!」とストレスがフルマックス。
レンズの大きさを変えたり度数を調整してみたりしたけど、もうこの矯正方法の限界だなと悟りました。
まとめ:オルソケラトロジーに安定した視力は求めないほうがいい
おそらく人によっては、バッチバチに毎日キマった視力が出る人もいるでしょう。私の場合は変動が大きく、目を使う仕事で支障出すぎだったのがダメでした。
ただし左右差が珍しくバチっと決まったときは非常に快適でしたし、この良い状態を維持するには次のステップへ進むしか無いと感じたのも事実です。
オルソすれば、まるでコンタクトをつけたときのような裸眼が実現する!と思っている方は要注意です。
できれば途中解約ができる月額定額制を強くおすすめします。