うなぎ好きなうえの(@uenoyou111)です( ˘ω˘)
今回気になったニュースはこちら。
前からうなぎに関しては供給量が減ってる…なんて話を耳にはしていましたが。どれくらいの危機なのかは全く知りませんでした。
それを改めてニュースで知る形になったので、自分なりに調べてみた内容です。
うなぎについて
うなぎって言うけど、結構種類があります。
ニホンウナギ、オオウナギ、ヨーロッパウナギ、アメリカウナギなど世界で19種類(うち食用となるのは4種類)が確認されている。
いくつか記事を見てると、国産うなぎとされているのはニホンウナギ。中国産はヨーロッパウナギで、そもそも種類が違うらしいんですね。
ついに姿を消す中国産”ヨーロッパウナギ” | 食品 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準
こんな記事もあったけど、実際はどうなんだろう…
鰻 国産vs中国産 ( 食べ物 ) - たいした話でもないですが、、すこしこだわったりして - Yahoo!ブログ
この記事にも書かれてますが、2015年以降は輸出禁止?だけど色々と抜け道?よーわかりません。
とりあえず食用としては一般的に、ニホンウナギが旨味が強く、身も皮も薄めで固め。
ヨーロッパウナギは身と皮が厚く、弾力性が強い。と言われてます。
うーん、この情報だけ見るとニホンウナギそんなに食べたことないんじゃないかなー?( ˘ω˘)
意識してないけど、いつも食べるうなぎは身と皮が厚くて弾力性のあるうなぎな気がします。気がする。
流通しているのはほぼ養殖うなぎ
とりあえずここでは種類を抜きにして、天然うなぎについてです。
天然物はほぼ流通しておらず、ほとんど(全体の1%にも満たない)が養殖のうなぎとされています。
養殖には稚魚のシラスウナギを大量に漁獲し、育てるところから始まります。
日本ではビニールハウスを利用し、ボイラーを使用して水温を高めているようです。台湾と中国南部の広東省では池を掘っただけの露地養殖、という記述がありました。
つまりこのシラスウナギが居ないと養殖するにも始まらず、シラスウナギ自体は天然資源。
受精卵からの完全養殖もあるみたいですが、様々な問題があり未だ商業利用は実現していません。
シラスウナギ、前年比でどれくらい減ったの?
騒がれているのはこの部分です。
この養殖に用いられるシラスウナギの漁獲量が、なんと前年比で99%減という衝撃。
ニホンウナギ稚魚 愛知不漁1%以下/1月末現在911グラム / みなと新聞 電子版
ただ、来遊時期がズレ込むことで数字の変動は安定しない部分がある、とウナギの生態研究をされている中央大学法学部准教授の海部健三氏はおっしゃられています。
実は今年も続報が少なかっただけで、漁期の後半には日本の沿岸部にそれなりの量のシラスウナギがたどり着いています。シラスウナギの来遊量は年変動が大きいので「増えた、減った」と一喜一憂するのではなく、もう少し長いトレンドで見る必要があると思います。
確かにどこかでかなり漁獲量が減ったというニュースも見ましたが、よく見ると続報でそれなりの量が獲れた様子。
しかしそれでも、危機的状況なのは変わりません。
※海部健三氏はいくつかうなぎに関する本を出されています。
98%が放流うなぎ
これは岡山県のケーススタディですが、資源量の解析をする為に河川から捕獲したニホンウナギを調べた論文です。
なんと天然物と放流した個体を識別する技術を確立されたようですが、実際に調べたところ98%が放流うなぎだったようです。
原因としては、天然うなぎが河川に入れなくなってるのでは、という記述がありました。
河口堰とか、取水のための堰、ダムなどによって遡上できなくなっている状況が、最もありうるシナリオと考えています。
なんだか他の魚に比べて、うなぎって求められる割に保護する仕組みがあまり無いような印象です。
ヨーロッパでは来遊量が増加
今まで挙げていたのは国産うなぎの話です。ヨーロッパウナギではどういう事情なのか?
シラスウナギの来遊量は年変動が大きいので、まだ楽観視はできませんが、回復を始めた可能性が考えられます。ヨーロッパにはウナギ研究者の公式なワーキンググループがあって、1900年からのデータが揃っているのです。
2010年ほどからシラスウナギの来遊が増えているそうなので、過去のデータと照らし合わせてみても回復傾向にあるようですね。
しかも日本とは違い、魚道や取水口のフィルターなど環境からうなぎを守っていく仕組みが整備されています。
更にその取組に大して科学的にモニタリングをしており、このままではニホンウナギが最悪の結末を迎えてしまうのでは…と思うばかりですね。
余談、うなぎの毒&オオウナギについて
ちなみにうなぎって毒性があるのご存知ですか?
ウナギの血液はヒトおよびその他の哺乳類に対して有毒である。ただし、この毒は100 kDaのタンパク質であり、60℃で5分以上加熱すれば変性して毒性を失うため、加熱調理した分には危険はない。
だからうなぎの刺し身って無いんですねぇ…と言っても全く無いわけではなくて、浜松にうなぎの刺し身を提供しているお店があるようです。
うなぎの刺身いただきました!
— 井川よしたか (@yoshitakaigawa) 2016年9月4日
魚魚一(とといち)さん。
ここでしか食べられないんだって(*^^*)
美味です〜。 pic.twitter.com/MS8IKPEoyy
気になる…
あと同じくオオウナギというのが日本にもいらっしゃって、ニホンウナギと比べてメジャーじゃないのはあまり美味しくないから、という噂があります。
鹿児島県南部や南西諸島、台湾などではオオウナギは食用や強壮剤にされる。ただし、ウナギより不味とされている。
ウィキペさんにも酷い扱いを受けている…ちなみに熱帯性の種なので九州以北ではあまり見かけないそう。
実際にオオウナギで作るうな丼ってまずいの?という部分に挑戦されている記事も見られました。
オオウナギ丼完成!
香りはうな重のままで、唾液がでてくる(この時すでに夜になっていたので何も食べていなくて空腹なのもある)。早速味見をしてみると…?ウナギというより鶏肉の味である。ササミにウナギのタレを塗ったらこんな味になるのかもしれない。しかしたまにウナギの味もする。なんだか不思議な食べ物だった。でも決して「ウナギより不味い」わけではなかったと思う。
2記事くらい作れそうなボリュームになってきたので、ここらでシメです( ˘ω˘)
まとめ
うなぎは需要と供給ではなく、天然資源が起点となっているので消費が上がれば上がるほど枯渇していきます。
既に加工されているのは別としても、安定供給が不可能と言われているならなるべく食べないようにするのが良いのか…
しかし一年に一回程度しか食べないので、どうなんだろう。
ただ消費するだけではなく、しっかりと考えていかなくてはならない問題ですね。
ではでは(`・ω・´)ゞ