大葉って結構好きなのですが、脇役なイメージしかありません。
栄養なさそうだし、冷凍とか保存の扱い間違えるとすぐ黒くなったりシナシナに…。
ふと大葉って栄養あるのかな?と調べた内容から、保存の仕方(冷凍していいんだっけ?)、しそとの違いを調べてみました。
ちなみに言っちゃうと大葉としそは同じです。正確には大葉と青じそです。
野菜としての商品名(大葉)か、シソ科シソ属の植物の総称(しそ)だそうで。なので以降は大葉(しそ)と表記します( ˘ω˘)
大葉(しそ)の栄養
自身も含めてですが「大葉(しそ)は栄養なさそうな脇役」と思っている方も多いのではないでしょうか。
実は大葉(しそ)には栄養がたっぷり入っていて、少量の枚数でもたくさんの栄養を摂ることが出来ます。
1.大葉(しそ)に含まれるβカロテンは人参よりも豊富
βカロテンは植物や動物に存在する色素のひとつで、摂取するとビタミンAに変化します。
ビタミンAは目の神経伝達物質となるほか、活性酸素を抑える効果があり、動脈硬化や心筋梗塞などの生活習慣病から守ってくれる栄養素です。
また、皮膚や粘膜の細胞を正常に保ってくれ、免疫力を高めるという効果もあります。
そのため、がんの予防にも効果があるといわれています。
健康に嬉しいβカロテンの含有量は、大葉(しそ)の葉100gあたり11,000μgもあります。
これは人参の8,600μgをはるかに超えており、水分を40%以上含む食品の中では、大葉(しそ)がトップです。
見た目からは想像しにくいですが、これだけでも意外と栄養があるんだなぁと思っちゃいますね。
2.大葉(しそ)はビタミンが豊富
大葉(しそ)には、先ほどご紹介したβカロテン以外にも様々な栄養が含まれています。
特に含有量が多い栄養はビタミンK(690μg/100g)、ビタミンE(3.9㎎/100g)、食物繊維(7.3g/100g)です。
その他にもナイアシン、葉酸、パントテン酸、ビタミンB1、B2、B6、Cとビタミン群をたくさん含んでいます。
ビタミンB群は、炭水化物・脂肪・たんぱく質の代謝に働きかけますが、互いに助け合いながらでなければ上手く働く事ができません。
自然の食物からB群や栄養をバランスよく摂取することを考えても、大葉は理にかなった食材と言えそうです。
3.大葉(しそ)はミネラルも豊富
さらに、五訂日本食品標準成分表を見てみると大葉(しそ)はミネラル類も豊富に含んでいます。
- カリウム(500mg/100g)
- カルシウム(230mg/100g)
- マグネシウム(70mg/100g)
- リン(70mg/100g)
- 鉄(1.7mg/100g)
- ナトリウム(1mg/100g)
( ˘ω˘)<そんなに栄養が無いと思ってましたが、あの見た目でカルシウムも?と感じました。偏見。
人の身体に必要とされている必須ミネラルは16種類ありますから、大葉はこのうちの半分近くを含んでいます。
大葉(しそ)はビタミンとミネラルが効率よく摂取できる
これらは身体を構成する栄養素の中で、4%ほどに過ぎない微量栄養素です。が、それぞれ体調や代謝を整えたり、身体を作る元になる栄養成分です。
人の身体の大半を形作っているのはたんぱく質・脂質・炭水化物の「三大栄養」ですが、これらの栄養の取りすぎは逆に疲労物質を溜めると言われています。
ビタミン・ミネラルはこのような疲労物質を排泄するためにも欠かせないものと言われていて、不足しないよう日頃から意識して摂取する必要があります。
その点、大葉(しそ)に多く含まれる栄養はそれぞれが身体の健康を保つための重要な役割を果たしています。
人間には70種類以上のミネラルが必要だといわれていますから、少しでも多くの栄養を効率的に摂取するためには大葉(しそ)はオススメの食材です。
4.香りの成分には防腐・殺菌作用がある
大葉(しそ)には特徴的なよい香りがありますね。むしろあの香りこそ大葉(しそ)の真骨頂だろう、と勝手に思っています。
電子顕微鏡で大葉の葉の表面をのぞいてみると、カプセル状のかたまりがたくさん見つかります。
大葉の香りのカプセルは、葉の裏面のものは写しにくいので葉柄(ようへい)を薄く切って観察してみました😌。カプセルの色はミントより濃く見えました😳。#顕微鏡 #シソ #大葉 #香り #ナイトスクープ pic.twitter.com/a182uJz6zn
— M31nebula (@masamun75) 2018年9月16日
こんなくっきり写ってる素敵なツイートが!
そう、このカプセルの中に大葉(しそ)の香りの成分が詰まっているわけです。
その香りの成分とは「ペリルアルデヒド」というもので、別名を「しそアルデヒド」とも言うくらい、大葉(しそ)の特徴的な香りとされています。
このペリルアルデヒドには強い抗菌作用・防腐作用があるので、食中毒の予防に適しています。
刺身に添えられていたり、料理の上に大葉を刻んで乗せられていたりするのは単に飾りや香りを楽しむだけではなく、食中毒を防ぐためのものでもあったのです。
5.このほかにも健康によい栄養がたくさん入っている
大葉にはポリフェノールも含まれています。
ポリフェノールはブドウやチョコレートで有名な栄養素ですが、光合成によって植物に生成される成分で、その種類は5000以上あります。
このポリフェノールの中で、大葉の茎や葉に含まれているロズマリン酸には抗アレルギー作用や抗酸化作用があります。
つまり、花粉症やアレルギー性皮膚炎といったアレルギー症状にも効果があるのです。
さらに、近年ではアルツハイマー病の予防に効果があるとして、注目を集めはじめている栄養成分でもあります。
冷凍・冷蔵に関わらず上手く保存して、日々の生活に取り入れたい栄養成分ばかりですね。
大葉(しそ)の保存の方法
このように身体の健康にいいこと尽くしの大葉ですが、スーパーで購入しても一度になかなか使い切ることができません。
そのような時にオススメなのが、保存して必要な時に使うという方法です。
青じその保存に最適な温度は、8℃前後と言われています。
新鮮な大葉の葉は鮮やかな緑色をしていて香り強いのが特徴ですので、葉がピンとしているうちに冷蔵庫で保存するとよいでしょう。
生の葉は水分不足に弱いので、容器に少量の水を入れて茎だけを浸けて葉を立てておき、ラップをかけて保存します。
この時に葉の本体が水に触れてしまうと、葉が痛んで黒くなり、せっかくの栄養も失われやすくなるので気をつけてください。
水は3日に1度の頻度で交換します。よい入れ物がない場合は、キッチンペーパーに包んでそのまま水に浸し、袋や密閉容器にいれて保存します。
この方法では、10日~2週間ほど保存することができますが、極力早く使いましょう。
大葉(しそ)を冷凍で保存する場合
冷凍で保存する場合は、大葉(しそ)をざく切りまたはみじん切りにして、冷凍する時に使う保存袋に入れて密封します。
もともと細かな葉なので、取り出して使う時には解凍する必要はなく、冷凍から取り出したままパスタなどに混ぜて使うことができます。
尚、冷凍の場合は約3ヶ月保存することができます。
注意点としては、冷凍前に水分をしっかりと拭き取ることです。そのまま入れちゃうと冷凍焼けして葉が真っ黒になります。
適切に冷凍で保存をすると、栄養が維持されやすいようです。
まとめ:大葉(しそ)は意外と栄養豊富!日々の食事に取り入れるべき食材
調べるまで、すぐにシナシナになる扱いづらい葉っぱ…という印象でしたが、意外に栄養あるみたいだし少し見方が変わりました( ˘ω˘)
これだけメリットが多いなら、保存の方法やレシピを覚えて上手く食生活に取り入れていきたいですね。
個人的には冷凍が一番扱いやすい気がします。
ではでは(`・ω・´)ゞ