自然界ではすごい進化を遂げている鳥たちがいるわけですね…。
以前、光の99.965%を吸収するベンタブラックという黒色について紹介したことがありました。
どれぐらい黒いかをかんたんにご紹介すると…
こちらの動画なら長くないのでどれほどの黒さかおわかりいただけるかと思います。
しかし、今回はそんな黒さを持っている鳥がいると!気になったので調べてみました( ˘ω˘)
ベンタブラックの黒さをもつ鳥とは
パプアニューギニアに生息している、フウチョウ科に属する鳥たちがこの黒さを持っています。極楽鳥とも呼ばれています。
その光の吸収率は、およそ99.95%!(ベンタブラックは99.965%)
40種類ほどいるのですが、その中でも特に異様な形をしていて驚いたカタカケフウチョウについて画像を載せます。
まぁ真っ黒だけど、言われるほどインパクトも無いし異様な形…?という部分ですが、これがこうなります。
え、なにこれ…?
動画で見てみると、普通に鳴いている姿から「あ、一応はふつうの鳥なんだな…」と納得してしまいます。
この形で来られたら怖すぎますよね、この行動ってなんなんでしょうか?
オスに見られる求愛行動の様子
メスはこんな黒くなく、動画ではオスが求愛ダンスを踊っています。そのステップから繰り出されるダンスは囲い込みの追い詰め。
いやぁそれにしても…逆にびっくりしないのかな(;˘ω˘)
これですからね…(笑)
カンザシフウチョウも面白いダンスを踊っています。
よく見ると、細かく首を振ってて頭になんかついてますね。黒すぎてどっち向いてるかわかんないですけど…(笑)
ベンタブラックに匹敵するほどの黒さの秘密
ベンタブラックは、垂直に並べられたナノチューブの森が光を跳ね返さず捉えてしまうことでその恐ろしい黒さを実現しています。
フウチョウ属に見られる黒さは、このベンタブラックと似たような構造を持つと言われています。
https://gigazine.net/news/20180110-bird-feather-super-black/
aはカラスフウチョウの羽ですが、右下に見える小さい画像のようにあまり黒さは深くありません。
しかしbのオナガカンザシフウチョウの羽は、羽がさらに細かく分岐してとても複雑です。
cとdは金粉をコーティングしているのですが、同じ黒でもcはすっかり色が変わってます。
対してdは真っ黒いまま。これも羽の特殊な形状によるものとされています。
フウチョウ科の一部の鳥の黒い羽の光の吸収率を分析した結果、吸収率が99.95%以上だと確認した。走査顕微鏡(SEM)で羽の構造を調べたところ、ベンタブラックの構造と酷似していることも明らかになった。
ベンタブラックは400度以上の環境がないと作れないのですが、これを体温と自らの生成物質だけで作り上げるんだからすごいですよね…。
まとめ:ベンタブラックに比肩する黒さを持つ鳥は実在する
そのうち3Dプリンターとかでこの黒さが作れる日も来るんじゃないか…と思いますが、苦労して人間が作り出したものを既に鳥が実装してるってすごいですよね( ˘ω˘)
真っ黒すぎて視認できない鳥かな…?と思ったら、ちょっと変わった感じで面白かったです。
ではでは(`・ω・´)ゞ