ブロッコリーのスプラウトってなにかご存知ですか?
見た目はかいわれ大根みたいなものですが、ブロッコリーに含まれるスルフォラファンという成分がブロッコリースプラウトは豊富です。
スーパーで見かけたけど、どんな効果があるんだろう…とか。かいわれ大根との違いを知りたい…という方向けにまとめてみました。
尚、ブロッコリーの栄養も結構あるのでこちらも参考にしてみてください。
- ブロッコリースプラウトって一体なに?
- ブロッコリースプラウトの中に多く含まれるスルフォラファン
- スルフォラファンに含まれる3つの効能
- ブロッコリースプラウトは生の状態で食べるのがおすすめ
- まとめ:ブロッコリーのスプラウトは出来る限り取り入れたい効果がたくさん
ブロッコリースプラウトって一体なに?
まず詳しく説明する前にかいわれ大根との大きな違いとして、ブロッコリースプラウトにはスルフォラファンという成分が多く含まれています。
主に2つの効果がある成分なのですが、その量はブロッコリーの成熟状態に左右されます。
その点、ブロッコリースプラウトはおすすめです。
あまり成熟していないブロッコリーの新芽
スプラウトとは、新芽の状態を指します。よくスーパーや八百屋などで販売されているブロッコリーは、ある程度成熟しているのです。
つまり、ブロッコリーが種の状態から発芽してまだ間もない頃ですね。
この新芽が育つと、普段目にする小さな木のような形に成長します。
また、ブロッコリーのスプラウトはそのまま食べる事も可能です。後述しますが、基本的には生の状態でスプラウトを食べると良いでしょう。
ブロッコリースプラウトの中に多く含まれるスルフォラファン
冒頭でも触れた通り、ブロッコリーの中にはスルフォラファンという成分が入っているのです。
体にとても良い成分なのですが、成熟したブロッコリーの中にはあまり多く含まれていません。
むしろブロッコリースプラウトの方が、スルフォラファンが多く含まれています。
ブロッコリースプラウトにおけるスルフォラファン含有量は成熟ブロッコリーの約7倍~品種によっては20倍にものぼるといわれている。
ちなみにスルフォラファンが含まれる量は、ブロッコリーの品種によって異なるのです。
それが比較的多く含まれている品種もあれば、そうでない品種もあります。実に7倍から8倍近い違いがあるとされています。
やや辛味があるファイトケミカル
スルフォラファンとは、ファイトケミカル(もしくはフィトケミカル)の一種になります。
→ファイトケミカル(フィトケミカル)とは?新たな栄養素として注目!
タンパク質やミネラルやビタミンなどのおなじみの成分に加えて、ファイトケミカルは第7の栄養分と呼ばれています。
ファイトケミカルは必須栄養素ではないものの、体にとって良い作用をするため、健康を維持するためにはぜひ摂取したい重要な成分であることが明らかになってきています。
ちなみにスルフォラファンは味覚に特徴があって、ややピリっとした辛味があります。そもそも野菜は、生で食べると辛味が感じられる事も多いです。
スルフォラファンに含まれる3つの効能
ということで、ブロッコリースプラウトにはちょっと特別なスルフォラファンが含まれていることがわかりました。
じゃあ積極的に摂取したい理由って?という部分ですが、主に3つの効能があるとされていて、現代人にとって非常に嬉しいものとなっています。
- 抗酸化作用
- 解毒作用
- 殺菌効果
以下に詳しく書き出していきます。
1.抗酸化作用
これは実際に筑波大学で研究された内容ですが、「酸化ストレス」を軽減することで便秘を改善するといった内容です。
ブロッコリー スプラウトを摂食したグループでは、摂食を開始して4週間後に、便通スコアの平均値が明らかに低下しましたが、アルファルファ スプラウトのグループではそれが見られませんでした。また、ブロッコリー スプラウトグループでは、摂食を終了して4週間後も便通スコアが低いまま持続しました。
近年の研究でこの「酸化ストレス」が便秘の原因になっていることが明らかになっていて、ここに着目した内容ですね。
ブロッコリーとアルファルファのスプラウトで比較しているため、明らかにブロッコリースプラウトの効果が見てわかります。
2.解毒作用
またスルフォラファンには、解毒作用もあるとされています。
人の体には、体内に取り込まれた発癌物質を無毒化し、体外に排出する解毒酵素(第2相酵素)が存在する。タラレーは、スルフォラファンにその解毒酵素の生成を活性化する働きがあることを突き止めた
こちらはジョンズ・ホプキンス大学とミネソタ大学の研究チームによる検証が出ています。
中国の大気汚染が深刻になっている地域で被験者291人を半分にわけ、スルフォラファン入りとそうでないジュースを3ヶ月飲んで汚染物質の排出効果を見ています。
このデータではベンゼンですが、アクロレインという大気汚染物質にも排出促進効果が認められたようです。
3.殺菌効果
さらにスルフォラファンには、ピロリ菌に関する効果もあるのです。ピロリ菌は胃の中に生息している有害な菌であり、発がん性もあります。
※日本人の2人に1人ぐらいは、その菌に感染してると言われています。
なんと胃粘膜の炎症も抑え、便中のピロリ菌が減るという研究結果です。
摂食中止後に明らかな上昇が見られるので、継続的に取り入れるのが良い様子。
ブロッコリースプラウトは生の状態で食べるのがおすすめ
ではブロッコリースプラウトはどうやって食べるのが良いかと言うと、生食が理想的です。
というのもブロッコリースプラウトの中には、ミロシナーゼという酵素が含まれています。
スルフォラファンを生成する酵素の1つなのですが、熱に弱い性質があるのです。
辛み発現に必要な酵素ミロシナーゼが熱等に不安定なため加工品が無い。
これはカラシナの製造法についての引用ですが、ミロシナーゼがそもそも熱に弱いので加工品がないという部分から熱はあまり入れるべきではないと推察されます。
ですから茹でるというより、そのままの状態でスプラウトを食べると良いでしょう。
よく噛んで食べるようにする
また、スプラウトを食べる時はよく噛むべきです。植物細胞を壊したいからです。
というのも細胞を壊してあげることで、スプラウトの中にある複数の成分が反応し始めます。
上述のミロシナーゼもその1つですが、他の成分と反応する事により体の中でスルフォラファンが吸収されやすくなるのです。
よく噛んで細胞を壊すことで、SGSとミロシナーゼの反応が進み、スルフォラファンの吸収率が高まります。
そのため、スプラウトをジュースの状態にするのもおすすめです。細かく刻んであげる方が、スルフォラファンも吸収されやすくなります。
ただしジュースの状態にした後は、なるべく早めに飲む方が良いでしょう。時間が経過してしまうと、効果が薄れてしまう傾向があります。
まとめ:ブロッコリーのスプラウトは出来る限り取り入れたい効果がたくさん
ふだんかいわれ大根とかは好きで食べたりしますが、これからは出来る限りブロッコリースプラウトにしたいですね…近くのスーパーには売ってませんが(;˘ω˘)
ちなみにスプラウトではないですがブロッコリーもけっこう栄養あるのでおいしく無駄なく食べるのが理想的ですね。
まだ歴史も浅いものですが、あちこちで注目を浴びているようなのでこれからに期待です。
また、ファイトケミカル(フィトケミカル)もとても参考になります。
ではでは(`・ω・´)ゞ