以前プラスチックについて書いただけに、とても気になるニュースを見つけました。
本日の気になるニュースはこちら。
内容としては、市販のペットボトル入り飲料(ミネラルウォーター)にマイクロプラスチックが入ってるとのこと。
気になる部分ですよね…以前書いた内容も合わせてまとめていこうと思います。
あれ、最近気になるニュースで記事にすることが多いな…。
プラスチックは全然分解されない
それまでプラスチックについては全然意識してないぐらい、ほとんど興味もない話でした。
ふとニュースを見て、プラスチック、改めて見ると結構な量がリサイクルされず廃棄されてるという記事を書いたのがキッカケでもあります。
上記リンクにもありますが、プラスチックはほとんど分解されずに地球上を漂い続けるそうです。
環境に負担を与えないとか言う生分解プラスチックって本当にいいの?という記事も書きましたが、プラスチックというのは分解されているように見えても実態は見えないぐらい細かくなるものが大半です。
(中には完全分解されるものもあるようですが、極僅かです)
マイクロプラスチックという状態で海洋を汚染し、海産物に入り込んで我々が自然と食べるという…調べる過程でそんな状態になっていると改めて知ったのでした。
そして今回。今度はミネラルウォーターが?!
記事タイトルを見かけた時、どこでも飲めるものなのでとても身近な問題で気になりました。
ミネラルウォーターは海じゃないでしょ?
私が調べた中で得た情報は、汚染された川からの流出によって海洋プラゴミが増えて…というところまででした。
そしてミネラルウォーターは天然の水だけど出荷時の基準は多分高く、人の手が加えられている分安心して飲める状態になっている。
つまり、海が関わらなければギリいけるんじゃないだろうか…という妙な油断がありました。
該当記事を見てみると。
ニューヨーク州立大学フリードニア校の研究チームは報道NPOのオーブ・ディアから委託され、11の主要な国際ブランドのペットボトル入り飲料水259本を検査。その結果、93 %にポリプロピレン、ナイロン、ポリエチレンテレフタレート(PET)などのプラスチックが混入していることが分かった。
なんと…!しかしあくまで国内ブランドではなく、国際ブランド。
種類は明かしていませんが、11種類。ということは、日本でも見かけるブランドも間違いなくあるでしょう…。
海じゃないなら、発生源は?
この辺は詳しく調べていかないとわからない部分ですが、記事中にはこう書かれています。
研究チームは「プラスチックの生産増加に伴って、プラスチックによる環境汚染も増加している。特に海洋汚染が深刻だ」と指摘。
「だが最近は淡水湖、内海、河川、湿地、それにプランクトンからクジラまでほぼ全ての生物でも、プラスチック汚染が見つかっている」と言う。
発生源はどうであれ、汚染が進んでいるだけじゃなくてその範囲も拡大してるようです。
しかもこの調査を行った際、ケースで調べてもプラスチック混入のバラつきが大きかったようです。
大きさも混入数もバラバラで、原因までは特定できていませんが様々な状況が考えられそうです。
人体への影響は?
そう考えると体にどれくらい害があるの?というところですが、まだ詳しいことは何も分かっていません。
多分よくないんだろうなぁと皆が思うところですが、直ちに人体に影響が出ることはないようです。詳しい根拠は調べましたがこれも不明です。
でも、今は大丈夫と言っても将来的にどんどん汚染が拡大したとき…何かしら影響を及ぼし始めるのでは?という可能性があるというのは怖いところです。
メーカーからも反発が
これが事実だとすると、相当売上が下がりそう…と思ったら、ちゃんとメーカーからの見解も出ているようです。
オーブ・メディアの報告書要旨によれば、ボトル入り飲料水のメーカー各社は、自社製品は安全で政府のあらゆる基準を満たしていると主張している。アメリカ飲料協会も「アメリカのボトル入り飲料水は安全」との声明を発表した。
まぁそりゃそうですよね、じゃないとみんな買わなくなりそうですし。しかし。
今回の検査対象となったスイスの食品大手ネスレは、オーブ・メディアからの問い合わせを受けて、3カ所の製品6本を検査したが、1リットル当たりのプラスチック粒子含有量は0~5個と報告書の数値よりはるかに少なかったと主張。ネスレ以外のメーカーは検査データの公表に同意しなかった。
ネスレはデータを公表したようですが、他メーカーは同意しなかったとのこと。
更にネスレは調査段階での独自見解も主張されています。
ネスレの品質管理責任者はオーブ・メディアに対し、今回の検査ではサンプル中の微生物などを除去しておらず、実際にはプラスチック粒子でないもの(具体的には特定していない)がたまたま試薬に染まり、誤った「陽性反応」が出た可能性もあると主張した。
未知の汚染物質による誤差の可能性もわずかながらあることは、研究チームも認めている。検査では、100ミクロンを超える粒子についてはナイルレッド法のほか、フーリエ変換赤外分光法(FTIR)でもプラスチックであることを確認。一方、6.5~100ミクロンのものはFTIR法では特定できないため、ナイルレッド法のみで確認した。
単純にこれだけ見るとネスレに対する信頼感が上がってきますねぇ。マイクロプラスチックによる影響も、見ると研究が不足していてもしかしたら既に影響が出ているかもしれない。
でもわかんない。という状況のようですね。
まとめ
単純に個人で出来ることの限界はあるかもしれませんし、現状汚染を防ぐとしたら食べるものが極端に制限されるので健康的な生活は望めない…
なのでどうしようもない部分はあるかもしれませんが、もっと研究が進んで詳しいことを知っていきたいなと思うのでした。
ではでは(`・ω・´)ゞ