不快指数って聞いたことあるけど、ちゃんと知らないなぁと思ったのです。
なんとなく湿度が関わるんだろうなーとか、その程度ですが…湿度が高いだけで同じ気温でも体感温度がまるで違います。
しっかり調べておこうと思った次第です( ˘ω˘)
湿度について
詳しい定義はWikipediaより引用します。
湿度(しつど、英: humidity)とは大気中に、水蒸気の形で含まれる水の量を、比率で表した数値。空気のしめり具合を表す。
空気が水蒸気の形で包含できる水分量(飽和水蒸気量)は、温度により一定している。この限度を100として、実際の空気中の水分量が最大限度の何%に当たるかを比率で表した数値が、湿度である。
水蒸気として含まれる限界を比率で表したものなので、湿度100%って水中じゃん!なんて周りで言ってた友人がいましたが完全にネタです。
つまり湿度100%はこれ以上の水が蒸発しない状態であり、水中はそもそも空気が存在しないので水蒸気の形で含まれる~という根本から成り立たない状態に。
だから湿度が高いと体から蒸発する水分が少なくなります。
汗と気化熱
少し話は変わりますが、汗が体を冷やすというのは聞いたことがあると思います。
これは進化の過程で運動量が増えた為、体を効率的に冷やすシステムとして発汗を獲得したと言われています。
寒さと暑さならどちらが得意?暑さに強く出来ている人の体についてという記事でも書いておりますが、実際に発汗による冷却は効率がよいとされています。
水の気化熱は1mlにつき約0.58kcalですから,水が100ml蒸発する場合58kcalの熱を奪うことになります.人体の比熱は約0.83とされていますので,体重70kgの人の熱容量は70×0.83=58.1kcalとなり,これは水が100ml蒸発するのとほぼ等しい熱量になります.
という内容ですが、ちょっと分かりづらいですよね?もっと詳しく書き出されている部分を引用します。分かりやすく書くと…
汗を100mlかくと体温が1度上昇するのを防いでくれるわけです.夏の炎天下で10分歩くと約100mlの汗をかくそうですから,まったく汗をかかなかったら……20分で体温が2度も上昇してしまう計算になりますね.
この発汗能力があるおかげで、人はトレーニングを積めばマラソンを走れるようになったり長時間の運動が可能になっていると言われています。
つまり、湿度が高いと…?
汗をかかないと体温が上昇し続けてしまうことは分かった。
それなら例えば湿度100%とまではいかなくとも、かなり高い状態で汗が蒸発しづらい状況にあったら?
ここではダイキン社による、同じ温度で湿度の違いによる可視化検証の実験データを引用します。
実験監修をされた横浜国立大学教育学部教授の田中英登先生によると、湿度が20%変われば、体感温度は約4℃変わると仰られています。
同じ温度でも湿度が違うだけでこんなにも差が出るんですね~!
不快指数とは?
次に、この蒸し暑さを目で確認できるよう数値化したものが不快指数です。
こちらは求め方が何通りかありますが、温度と湿度がわかれば自動で計算してくれる便利なサイトがあります。
日本人の場合、不快指数75を超えると人口の一割が不快を訴え、80で全員が不快になると言われています。
不快指数 | 体感 |
---|---|
〜55 |
寒い
|
55〜60 |
肌寒い
|
60〜65 |
何も感じない
|
65〜70 |
快い
|
70〜75 |
暑くない
|
75〜80 |
やや暑い
|
80〜85 |
暑くて汗が出る
|
85〜 |
暑くてたまらない
|
本日の都内は不快指数84でした。
この不快指数を知っていないと体感温度が違い、天気予報と違って今日は暑いなと感じたり予報が外れたと思ってしまうことも多そうです。
まとめ
湿度と温度の関係がこんな密接につながっているとは…何となくでしか分かってませんでしたが、調べてから改めて知るのは色々な気づきをもたらすところですね。
なにげに身近だけど詳しく知らなかった情報だった…。これからは不快指数も見ていこうかなと思ったのでした( ˘ω˘)
湿度計があると、夏でも冬でもある程度の目安になりますね。
時計を買い替えようと思っていたので、ついでに湿度表示がついたものに変えよう…。
ちなみに別記事、日本の蒸し暑さは異常?!世界の気温と湿度について調べてみたで世界レベルの蒸し暑さと比較をしています。日本もなかなかハイレベルということがわかります。
ではでは(`・ω・´)ゞ